意外とまぬけな大仏さま『だいぶつさまのうんどうかい』

2018年6月5日

 「絵本のお坊さん」と名乗って20年近く、法事や通夜はもちろん、
お寺でのご法話や公民館の講演でも読み語りを取り入れている。
これまで多くの絵本にふれ、実際に読み語りをしてきたけれど、この絵本は初めて。
 
 源光寺では、「トーク&ライブ一期一会」(聞いて楽しい見て楽しい 
対談と演奏・ギャラリー3本立て)を毎年秋に開催している。
今年のゲストは、長年緩和ケアに携わっておられる看護師・新堀いづみさんだ。
かつて、本願寺でのビハーラ研修をご一緒した方で、研修後も様々な教えを請うている方だ。
そのトーク&ライブの打ち合わせのために大阪に行った時、
「絵本の好きな福間さんなら、きっと喜んでくれる!」と
プレゼントしてくださったのがこの絵本。
「なんと楽しい絵本!」これが、私の第一印象。
 
 私は、仏さまと聞くと、尊いもの・敬うものという先入観があり、
少しかしこまってしまうのだが、この絵本の仏さまたちは何とも間抜けだったり、
おっちょこちょいだったり。
その予想外の描き方に、びっくりするやら笑ってしまうやら。
そこには、悟りに至ってお堂の中に静かにたたずむ仏さまは一人(?)もいない。
「1000年も座りっぱなしだから、足がしびれてしまって・・・」
「次の日は運動しすぎで、身体の痛い大仏さまでした」
長所も欠点も併せ持った、まさに人間のような仏さまなのである。

仏さまそれぞれの特徴を織り交ぜてあるし、
少し詳しく解説したミニブックもついている。
この絵本を聞いた方にとって、仏さまがより身近になることは間違いない。
ご門徒さんの顔を思い浮かべながら「ご法事ではやく読んでみたい」と、
私も今からワクワクしている。

(記:源光寺住職 福間玄猷)
今日の絵本:
『だいぶつさまのうんどうかい』中川学 / 作 苅田澄子/絵 アリス館
http://www.alicekan.com/books/post_115.html

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 代表

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