雰囲気を楽しんだ ボサノバコンサート

2019年8月5日

 MIDORIさんのボサノバコンサートに行ってきた。
会場は、三次市内の珈琲屋・スプレモ。
MIDORIさんとのご縁は、今から3年前にさかのぼる。
三次出身のMIDORIさん。ボサノバ歌手としてデビューした記念で故郷でのコンサートを開催すべく、
会場を確保するため三次市内を回っていたスタッフが、「音楽のイベントをするお寺」という口コミを聞いて尋ねてこられた。
私はお参りで不在だったが、8月6日広島原爆の日にあわせて行いたいとの思いに賛同した。
ただ、お盆に近い日程のため、お客さんの呼びかけは自信がないことをお話しすると、「全てこちらで準備します」との心強い返事だった。
それならと会場提供を承諾した。
そして当日。幼い頃の記憶があるため「もっと涼しいと思っていた」とおっしゃたMIDORIさんは、汗をかきかき熱唱した。
源光寺にとっても初めてのボサノバコンサート、満堂だった。

 あの日がよほど暑かったのだろう。次の年からは冷房を効く会場にしようとのことだったようで、
2018年は三次市民ホールきりり、そして今年は珈琲屋・スプレモが会場となった。
 1時間のコンサート。
なぜか最初は「このボサノバの歌の歌詞や意味がわかるといいのになあ」などと、もやもやしながら聞いていたが、
いつの頃からか意味は関係なくなり、その歌や会場の雰囲気を楽しんでいる自分に気がついた。
そして、歌には直接関係ない自分自身のふりかえりが始まったり、
MIDORIさんの豊かな表情や味わい深い歌声に魅力を感じている自分がいた。
身体が次第にほどけていくような感覚も味わい、不思議な時間だった。
 
 考えてみると、日常生活ではいつも身近な人の行動や言葉の意味を詮索したり、
他人からの評価を気にしたりと、心が安まる時は少ない。
「意味をわかろう」と力を入れて座っていた私から、「意味がわからなくても楽しめている』私へ変化したことは、
今日の大きな収穫だった。
あれ、また行動の意味づけをしてしまった。(やはり日頃の習慣はこわいものだ)

■絵本のお坊さん問い合わせ先 
 名前:福間玄猷(ふくまげんゆう)
 住所:広島県三次市西酒屋町甲156 源光寺内
 電話:0824-63-5906
 メール:gfukuma@agate.plala.or.jp
 ホームページ:http://www.genkouji.com/
*源光寺での音楽イベント「トーク&ライブ一期一会17」は10月5日(土)です。
ゲストは、やなせななさん(奈良県教恩寺住職・シンガーソングライター)です。
時間など詳細は、遠慮なくお尋ね下さい。
 Facebook:https://www.facebook.com/gfukuma

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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