お坊さんはただの管理人?

2019年8月26日

 一般の方には、僧侶の仕事は見えにくいようだ。
お坊さんはお寺にいて、お寺を管理し、お寺でお経を唱えている人。
多くの人が、お坊さんをこのようにとらえている。

これは、本日(8/26)のおおまかなスケジュールだ。
    1:30 昨晩(8/25)、源光寺へ運ばれた方のお孫さんが到着し、お参り。
         3:30まで故人の思い出を話し込む
    3:45 就寝
    8:00 朝食
    9:00 お通夜・お葬儀の打ち合わせとお朝事
    9:30~12:00 免許更新講習
   12:30 昼食・休憩
   13:30 役員会資料作り
   14:00 金融機関まわり
   14:30 盆灯籠の焼却処分
   15:00 月刊誌の配布作業
   16:00 ご門徒さん3回忌
   17:30 夕食
   18:00 源光寺でのお通夜
   19:00~21:00 仏教婦人会役員会
   22:00 ブログ執筆
   23:00 入浴・明日の葬儀準備・就寝
 
 お葬式が入ると、元々の予定をやりくりして優先的に動くことになる。
さらに、夜の役員会では、次年度へ関わる役員改選という大変頭の痛い議題がメインだった。
新しく役員に入ってもらいたくても、それぞれの抱える事情をすれば知るほど、無理にお願い出来ない。
でも、住職としては、これまで受け継いできた組織や団体を
なんとか次世代まで継続しなければならないという責務があるため、
おる程度のお願いはしなければならない。
その塩梅が、大変難しいのだ。結局、今晩はいいアイデアが出ず、
役員になってもらえそうな方に声かけをしようということで解散となった。
疲れとあわせて、気が滅入っている。
 
 本来組織というものは、個人個人の力を引き出し、
組織だからこそ出来うるものを新しく生み出すものだったように思うが、
現代は、組織に属することの魅力が薄れ、むしろ負担をかけてしまっているのではないかと考えることが多くなった。
少子・高齢・過疎のまっただ中だから、役員自身の健康問題だけでなく、
家族・地域の問題も複雑に関わってくるうえ、動ける人に集中的に役員が回ってくる。
そして、その役員が動けなくなると、とたんに組織が回らなくなる。
そうなると、「役員は大変なのだ」という声がひろがり、なおさら役員のなり手がいなくなる。
それどころか、「役員になるのは嫌だから、会員にもならない」という声さえあがってしまう。
住職としては、板挟みで何ともつらいことである。
今日は、何とも後味の悪いぼやきになってしまった。
 
 お葬儀やご法事という場だけでなく、僧侶の日常をもう少し知って頂けたらうれしい。
そして、様々な課題を抱えながらも、地域やご門徒(=檀家)の日常と関わりを持って動いている
全国・各地の僧侶を応援して頂けると、なお有り難い。

■絵本のお坊さん問い合わせ先 
 名前:福間玄猷(ふくまげんゆう)
 住所:広島県三次市西酒屋町甲156 源光寺内
 電話:0824-63-5906
 メール:gfukuma@agate.plala.or.jp
 ホームページ:http://www.genkouji.com/
 Facebook:https://www.facebook.com/gfukuma

■絵本のお坊さんが出来ること。
絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、仏さまの教えをお話しします。
悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会などで、新たな出会いと学びが広がります。
お寺でのボランティアをご紹介します。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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