あなたはどんな鏡を持っているだろうか

2019年10月1日


自分の顔や姿を写す鏡は、いくつも持っているだろう。
では、自分の心模様や生きざまを写す鏡は、持っているだろうか。
その鏡とは、お経のこと。

中国の僧侶・善導大師が著された『観経疏』(仏説観無量寿経の注釈書)の中に、
「経は鏡なり」という言葉がある。
「讀誦大乘」といふは、これ經教はこれを喩ふるに鏡の如し、しばしば讀み、
しばしば尋ぬれば、智慧を開發す。
もし智慧の眼開けぬれば、すなはち能く苦を厭ひて涅槃等を欣樂することを明す。
-現代語訳
お経の教えというものは鏡のようなものである。
幾たびも拝読し、幾たびもその心を味わうことによって智慧が開け発こって来る。
真実の何たるかを知り、自身の愚かさが照らし出されてくれば、
煩悩業苦の娑婆を厭い離れ、涅槃の浄土を楽しみ願うようになって来るというのです。

本来、お経は、お葬儀やご法事の時に僧侶が読んだら終わりというものではない。
苦難多い人生を歩む私自身のために、先祖・先人から届けられた鏡であるということ。

よくわかっている自分の顔や姿であっても、1日に何度も鏡で確認するだろう。
自宅だけでなく、出先でもよく確認するだろう。
もし、この世に突然鏡が無くなったら、不安で仕方ないだろう。
それほど、自分の顔や姿を写す鏡は、日常生活においてなくてはならないものだ。
その鏡と同じように大切なもの。常に自分の心模様や生きざまを写し出しふりかえるものが、
本来のお経の働きだと教えている。

 しかも善導大師当時の鏡は、今のガラスと違い銅製であったため、
長い間そのままにしておくとくすんで写らなくなる。
だから、度々に磨かなければならなかったようだ。
それは、「お経を一回聞いたからおしまい」ではないことと同じである。
1回聞いてわかったように思えても、すぐ心配や不安が自らを襲い、
煩悩(=自分中心の心)がわき上がってくる私たちだ。
だから、日頃からお経を唱え、その意味をご法話として聴聞し、
自分の心模様や生きざまを確認する大切さを教えてきたのだ。
さらに、その私を願い続け、導き続ける働きに出遇える不思議さと心強さをも教えているのだ。
 
 そのようなお経を通した仏・組との対話の積み重ねから、
「有り難い」「もったいない」「お恥ずかしい」「お互いさま」「お陰さま」
という気づきとつぶやきが生まれてきたのだ。
 「お経には、この私の心模様や生きざまがどのように説かれているのだろう?」
そんな大切な問いがわきあがってきた方は、ぜひ、あなたの身の回りのお寺さまへ足を運んでみるとよい。
ご住職のご予定が合えば、大歓迎で迎えてくれるだろう。
また、すでに縁あるのお寺さまへ連絡を取ってみるとよいだろう。
葬式仏教ではない、新しい仏教の出会いが恵まれるだろう。

■絵本のお坊さん問い合わせ先 
 名前:福間玄猷(ふくまげんゆう)
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1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころとして仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
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投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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