あなたは、今の政治をどう見ている?そして、どうしたいと思っている?

2019年10月3日

 

ここ数ヶ月、日本の政治について考えることがあった。
お寺の研修でも子どもの貧困について学ぶことがあり、
私がこれまでぼんやり描いていた日本というものが、大きく変わってしまったと知って大きなショックだった。
もやもやとしたものがずっと頭の中を巡っていたが、ある動画を見て、
その原因の多くは政治の失敗だったと知ることになる。

ふりかえれば、私が政治に疑問を持ち始めたのは、
2011年の東日本大震災復興支援に関わってからである。
東日本大震災が起こるまで、私は
「原子力発電は地球温暖化の原因となる二酸化炭素を出さない、クリーンなエネルギーだ」
と思っていた一人であった。
ところが、あの日以降(現在も進行中の)原子力施策がいかに利権まみれで、
責任のなすりつけあい、その場限りの積み重ねであったかということがまざまざと見せつけられてきた。
被災者・被災地のことをどれほど本気で考えているのだろうかと、愕然とする場面も多い。
国民・住民と直接関わる部署においては、いろんな矛盾を抱えながらそれでも精一杯勤めてくれているのだろう。
ところが、上に行けば行くほど、国民一人ひとりの生活実態からは遠くなり、
単なるデータや自らの組織・一部の者の利益のために関わるようになってしまっている。

私はそれまで
「能力のある人たちが、一生懸命国民のために政治を担ってくれている。
また、優秀な人たちがたくさんいるので、歴史に学び先の戦争のようなことにはならないだろう」
と思っていたが、どうも?である。
なぜ、一人ひとりのいのちや人生が、こんなに軽く扱われてしまうのだろうか。
なぜ、政治が一人ひとりの生活からかけ離れてしまったのだろうか。
なぜ、嘘やごまかしが蔓延し、正直者が損をするような世の中になってしまったのだろうか。
なぜ、今後の安全な運転・処理が保証できない原子力発電が転換できないのだろうか。
なぜ、平和という方向ではなく、争いという方向にあおられてしまうのだろうか
なぜ、安全性に不安のある農薬や薬や食べ物が開発・承認・流通されてしまうのだろうか。
なぜ、これだけ多くの被災地と被災者を抱えているのに、その後の復興や生活には支援の仕組みが足らないのだろうか。
なぜ、一人ひとりの幸せという原点に、政治が立ち戻れないのだろうか。
なぜ、なぜ、なぜ・・・。

「おまえは、それでも僧侶か。何を今さら、言っているのか。
聖徳太子がおっしゃっているではないか、世間虚仮 唯仏是真と。
世間は移りゆくものだ。世間には真実はないのだ。だから、それにしがみついてはならぬ。
仏法こそが真実だ。浄土からの真実に照らされて生きるのだ。それは、聴聞に尽きるのだ」
諸先輩方のアドバイスが聞こえてくる。
それは、まさにその通り。おっしゃるとおりとしか言えない。

では、この私は聴聞を重ねながら、この理不尽なことの多い一日一日を、
身近な人々とどのように生きていったらよいのだろう。
子ども会の子どもたちやご法事で出会う若者たちに、どう声をかけることが出来るのだろうか。
そして、数々の政治の失敗に対して、どのような立ち位置にいるのか。
 
 実は、ある動画とは、れいわ新選組の動画である。
街角の一人ひとりに、政治の裏も表も丁寧に語りかけている山本太郎氏の演説に心動かされる私は、
僧侶としての勉強が足らないのだろうか。
同じように、自分の身を挺して現状をつぶやく方々の声に涙がにじむ私は、何かおかしいのだろうか。

僧侶とは何か。住職とは何か。浄土真宗とは何か。
もし、この時代にお釈迦さまや親鸞さま・蓮如さまがいらっしゃったら、具体的に何をどうされているだろうか。
本当のことを知ってしまったうずきと共に、強い自問自答がふたたび始まっている。

■絵本のお坊さん問い合わせ先 
 名前:福間玄猷(ふくまげんゆう)
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 電話:0824-63-5906
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 YouTube動画:NO.1 2019源光寺サマースクールの一コマhttps://www.youtube.com/watch?v=nGl8akzD2gQ&t=48s

■絵本のお坊さんが出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころとして仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから,わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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