*これほどの災害を前にして、あなたにすぐできること。 解説その2

2019年10月21日

1.まず「深呼吸」
2.この災害を通して感じたことを身近な人と「話す」
3.この災害を通して「学ぶ」
4.この災害を通して学んだことを次世代へ「語る」

2.「話す」
大きな悲しみや苦しみを抱えた時、しばらくの間は
心の中にぽっかり穴が空いたようなになったり、
頭の中が真っ白になったりすることがよくあります。
また、心の中に様々な思いが巡り、その複雑な気持ちを表す言葉がなかなか見つかりません。
実際にお通夜やご法事、または災害直後には、「言葉になりません」「何も言えません」
「何をどう考えてよいのか、わかりません」という声が多く聞かれます。
これはごく自然なことです。これらの声から改めてわかることは、
自分の気持ちを言葉にすることは案外難しいということです。
 
 その私たちが、身近な人(または初めてだけど信頼のおける方)と「話す」ことが出来たということは、
心の整理が始まっている証なのです。
「話す」ことで、まず自分がその言葉を最初に聞いて「あ、私は悲しかったんだ」「こわかったんだ」
と自分の気持ちを客観的に知ることができます。*注

 さらに、聞いてくれた相手が何らかの反応を返してくれることで、
「私は一人じゃなかった」という実体験が刻まれ、気持ちをわかろうとしてくれた人との出会いで安心が生まれます。
その安心が一つ一つ増えていくと、(現実を戻すことはできませんが)
「いま私ができること」「しばらく後に私ができること」「いま周りの方にお願いできること」
と、抱えた荷物の仕分けができやすくなります。
このような役割を含んで、「お茶会」「サロン」「語り場」「しゃべり場」
「ピアカウンセリング」「患者会」「傾聴の会」「カウンセリング」などが各地で運営されています。

*注:これは、幼ない子どもが養育者との関わりの中で、
自分の感情とそれに相応する言葉を一つ一つ獲得していくプロセスを思い出していただくとわかりやすいです。

 でも、「話す」相手がいないという人もいるかもしれません。
そして、身近に生きている者同士でしっかり「話す」ことができて
お互いがわかり合えるとよいのですが、現実には身近な者同士だからこそ
わかり合えないケースもあるようです。これまでのいきさつやお互いの利害・損得が複雑に絡むからでしょう。
 
 そんな時、昔の人はよくお仏壇やお墓の前に座り、
仏さまやご先祖さまに「話し」をしていたようです。
だれにも言えない、でも誰かに聞いてほしいことを、「み仏さま」「おやさま」「お父さん」「お母さん」
と呼びかけながら話しかけていたとお聞きします。
「仏さまやご先祖さまに「話す」その場はそのまま、
仏さまやご先祖さまに見守られている場(=人生)と気づかされて、再び歩み出す力がわくのです」とお聞きします。
 
 そして、最近では、家族同様のペットに「話す」人も増えているとお聞きします。
(解説3は、明日に)

■絵本のお坊さん問い合わせ先 
 名前:福間玄猷(ふくまげんゆう)
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■絵本のお坊さんが出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころとして仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから,わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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