うそをついてはなりません!?

2019年11月21日

私は、幼い頃にうそをついて、よく両親に叱られたものだ。
叱られたくないばかりに、うそにうそを重ねてさらに叱られたことも多々あった。
そして、幼少期に読んだ本からも、うそはついてはならないことを学んだ。
たとえば、イソップ物語『オオカミと少年』や『地獄』などがそれである。
だから、うそをついてしまった時は、情けなくなったり、良心がとがめたり、気分が落ち込んだものだ。
 また、仏教では、「五戒=仏教における在家信者が保つべき5つの戒めの徳目」
が定められており、その中には「妄語=嘘をつくこと」を誡められている。
 
 では、大人になった私はうそをついていないかというと、
人生の応用問題として「相手のことを思ってつくうそは許される」
と学んだため、時々うそをつくことがある。
「私、年をとったように見える?」
「いいや!そうは見えないよ!」(心の中では・・・)

 現在、小学校の道徳教育は、様々なチャレンジを重ねているようだ。
「うそをついてはなりません。わかりましたか?」「は~い!」という授業は、もう昔の話である。
ある小学校では、
「嘘って、ついてもいいのかな?」
「いい!」「だめ!」「だめだけど、いいときもある!」
うそにまつわる具体的な例をあげながら、
「なぜ嘘をついてはいけないのか?」
「ついていい嘘があるとすれば、それはどんな場合か?」
などと、単純に答えが出ないような問題について子どもたちが考え、議論している。
そして、「答えが出ないことも一つの答えだ」と学ぶ。
その道徳の教科書には、次のような谷川俊太郎さんの言葉が紹介されているそうだ。
「嘘をつかずに生きていくことは誰にもできないのだから、
嘘を自覚しながら嘘といっしょに生きていこう」

さあ、新しい道徳を学んだ子どもたちは、総理大臣をはじめ、
大人のうそをどのように見ているのだろうか。
そして、この社会の現状をどのように見ているのだろうか。
*「桜を見る会」の報道を見ていて、思わずつぶやいてしまった。

■絵本大好き住職の問い合わせ先 
 名前:福間玄猷(ふくまげんゆう)
 住所:広島県三次市西酒屋町甲156 源光寺内
 電話:0824-63-5906
 メール:gfukuma@agate.plala.or.jp
 源光寺ホームページ:http://www.genkouji.com/
 Facebook:https://www.facebook.com/gfukuma
 絵本のお坊さんブログ:http://genkouji.com/blog/
ツイッター「絵本大好き住職」もはじめました!:https://twitter.com/O6cSe07JuBNGAih
 YouTube動画:NO.3 2019県北ヨガ祭りでのご法話:
 https://www.youtube.com/watch?v=SLcthtRq7d0&t=132s

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころとして仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから,わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA