私は、幼い頃にうそをついて、よく両親に叱られたものだ。
叱られたくないばかりに、うそにうそを重ねてさらに叱られたことも多々あった。
そして、幼少期に読んだ本からも、うそはついてはならないことを学んだ。
たとえば、イソップ物語『オオカミと少年』や『地獄』などがそれである。
だから、うそをついてしまった時は、情けなくなったり、良心がとがめたり、気分が落ち込んだものだ。
また、仏教では、「五戒=仏教における在家信者が保つべき5つの戒めの徳目」
が定められており、その中には「妄語=嘘をつくこと」を誡められている。
では、大人になった私はうそをついていないかというと、
人生の応用問題として「相手のことを思ってつくうそは許される」
と学んだため、時々うそをつくことがある。
「私、年をとったように見える?」
「いいや!そうは見えないよ!」(心の中では・・・)
現在、小学校の道徳教育は、様々なチャレンジを重ねているようだ。
「うそをついてはなりません。わかりましたか?」「は~い!」という授業は、もう昔の話である。
ある小学校では、
「嘘って、ついてもいいのかな?」
「いい!」「だめ!」「だめだけど、いいときもある!」
うそにまつわる具体的な例をあげながら、
「なぜ嘘をついてはいけないのか?」
「ついていい嘘があるとすれば、それはどんな場合か?」
などと、単純に答えが出ないような問題について子どもたちが考え、議論している。
そして、「答えが出ないことも一つの答えだ」と学ぶ。
その道徳の教科書には、次のような谷川俊太郎さんの言葉が紹介されているそうだ。
「嘘をつかずに生きていくことは誰にもできないのだから、
嘘を自覚しながら嘘といっしょに生きていこう」
さあ、新しい道徳を学んだ子どもたちは、総理大臣をはじめ、
大人のうそをどのように見ているのだろうか。
そして、この社会の現状をどのように見ているのだろうか。
*「桜を見る会」の報道を見ていて、思わずつぶやいてしまった。
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