ご法事のご法話では 語り尽くせません

2019年11月26日

 私は、住職でありながら、これまでお葬儀などで仏縁ができた方々に
「お寺のご法座にぜひお参りください」
との言葉かけができないでいました。それぞれにお忙しいだろうし、
ご法座は本来一人一人の意思で足を運んでもらうもので、
こちらから押しつけるようになってはいけないと遠慮していたのです。
ですから、ご法座に参っていただけない分、
通夜や法事でのご法話を精一杯勤めさせていただくことが、
一人一人の更なる仏縁のきっかけになればと考えてきました。
しかし、どれだけ精一杯お伝えしても、通夜・法事でのご法話の時間は10分程度に限られます。
親戚・縁者への当家の心配りを考えると、それ以上長くはできません。
その場では、故人を偲ぶとともに、通夜・葬儀・法事の目的をお話しし、
浄土真宗のさわりにふれるに過ぎないのです。
2600年前のお釈迦さまの時代から七高僧を経て親鸞聖人に至るまでの仏教や
浄土真宗の神髄や、その教えをこの私に手渡すために求道されたご先祖の苦労は、
とうてい語り尽くすことができません。
 
 今年は、住職就任8年目となりました。思い切って皆さまへ、
ご法座のご案内をさせていただくことにしました。浄土真宗の醍醐味は、
お寺でのご法座に参っていただくことで、初めて体感していただけるものなのです。
「聴聞にはじまり聴聞に終わる」との言葉があるように、自力修行ではなく、
門信徒の実践として聴聞をなにより大切なものと伝えてきました。
ご先祖が大切に相続くださった各地のお寺の本堂に足を運び、
私を照らし導いてくださっている阿弥陀如来の仏前に座り、
門信徒の方々との出会いやぬくもりの中で、お慈悲の働きを直接受け取っていただきたいのです。
せめて、年に一度は各地ご縁のあるお寺の法座にお参りください。
研鑽を深めた本願寺派布教使の、身近な話題から仏法に至る深い味わいを、
住職共々にお聴聞させていただきましょう。
浄土真宗の教えがお葬儀・ご法事の単なる道具ではなく、
苦悩を抱える人生の確かなよりどころとして受け止めていただけるものと思っています。
さらにその喜びを伝え、仏縁を次世代へ手渡していただきたいのです。
 
 なお、高齢もしくは病床にあってお寺に参ることのできない方には、
こちらからご希望の場所へ出向かさせていただくことも可能です。
遠慮なくお声かけください。ちなみに源光寺では、
新春パンフレットやホームページでもすでにご案内の通り、年5回のご法座をお勤めします。
 
 今年最後のご法座は、写真の通り。12月1日(日)朝9:30~報恩講法座をお勤めします。
お昼は、お斎(お寺での精進料理)をご用意して、皆さまのお参りをお待ちしています。
 なお、この度は、北海道胆振東部地震からの復興を支援すべく、物産展第2弾を開催します。
そのねらいは、現地の物産を購入することで、少額からでも復興支援の役に立てる。
物産を家族や知り合いと食べることで、北海道や名産を知ることができる。
自ずと復興に関する話題がひろがり、現地の方々への思いをはせることが出来る。
北海道どさんこプラザ札幌店のご協力をいただき、皆さまにお求めいただきやすいように、
500円~2000円程度の農産・菓子・飲料などを100点ほど取り寄せます。
 昨年の西日本豪雨災害によって甚大な被害を受けた私たちでしたが、
同時に各地からのボランティアによって多くの支援もいただきました。
次は、私たちが出来る形で北海道への支援をさせていただく番だと思っています。
お誘い合わせ、お参りください。

■絵本大好き住職の問い合わせ先 
 名前:福間玄猷(ふくまげんゆう)
 住所:広島県三次市西酒屋町甲156 源光寺内
 電話:0824-63-5906
 メール:gfukuma@agate.plala.or.jp
 源光寺ホームページ:http://www.genkouji.com/
 Facebook:https://www.facebook.com/gfukuma
 絵本のお坊さんブログ:http://genkouji.com/blog/
ツイッター「絵本大好き住職」もはじめました!:https://twitter.com/O6cSe07JuBNGAih
 YouTube動画:NO.3 2019県北ヨガ祭りでのご法話:
 https://www.youtube.com/watch?v=SLcthtRq7d0&t=132s

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころとして仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから,わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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