経営とはなにか?

2019年12月2日

 少子・高齢・過疎の影響を受けるのは、お寺も例外ではない。
私の住む広島県北は、その最先端を歩んでいると言っても過言ではない。
だから、「お寺も、これまでのようにご門徒(=檀家)におんぶにだっこの考え方ではダメだ。
経営を考えなければ・・・」という声にあおられるし、
実際、お寺の経営に関する研修会やセミナーも、あちらこちらで開催される時代となっている。
 
 私は、これまで「経営とはお金儲け」というイメージが強く、
出来るだけ遠いところに自分の身を置いておこうと思っていた。
しかし、こんな一節に出会った。
「経営という語は、英語の「ビジネス」から訳されたように思われていますが、
本来は仏教用語です。(略)いつの頃からか、企業・経営が人間形成とすっかり離れてしまって、
利潤をあげることに重点をおくところに大きな落とし穴があったようです。(略)
人間全体の生涯教育という意味が経営にはあるのです」
またある本では、
「経というのは、経糸のことである。経の原語はサンスクリット語のスートラである。
デザインを織りなすよこ糸は、人々の日々の暮らし。
そして、それらをジッと支えるたて糸は、私たちの生活を支えている真理の法ではないか」
 
本来、経営とは単なる金儲けではなく、生涯教育だった。
さらには、私たちの営みを貫く真理(=仏法)を示す言葉だったのだ。
 
 そのように学ぶと、諸行無常の世だからこそ、
先祖代々受け継がれた仏法(=経)を日々の生活の中で次代に相続していくことは、
大切な責務である。そして、そのために、様々な学びや工夫を重ねることは、ごく当然のことと気づいた。
 
 今日は、お寺に関わる法務・財務・税務・運営、さらには、
浄土真宗にご縁の深い先生の事務所をたずねた。
この先生は、10年以上も前からご高名を拝見しており、
「いつかはお目にかかりたい」と願っていた先生だが、
はからずも先月広島別院で開催された(それこそ)「お寺の経営セミナー」
で班別討議の同じメンバーとしてばったり出会ったのだった。
「このようなまさかの出会いがあるので、人生はおもしろい!!」と感動した瞬間だった。
本日は、次のような内容で個別の相談をさせていただいた。
お寺の会計帳簿の付け方/法人と個人の経費の考え方/墓地運営の基本/住職退職金の考え方 など

 それ以外にも、長年取り組まれた中での具体例や先駆的なお寺さまのアイデアなども聞かせて頂き、
大いに今後の参考となった。
そして、なによりも相談できる確かな先生に出会えたことが、
とてもうれしかった。長年我流でやってきたことを、
これから一つずつ手直しをしていく。今後も学び続け、新たな試みも続けていきたい。

■絵本大好き住職の問い合わせ先 
 名前:福間玄猷(ふくまげんゆう)
 住所:広島県三次市西酒屋町甲156 源光寺内
 電話:0824-63-5906
 メール:gfukuma@agate.plala.or.jp
 源光寺ホームページ:http://www.genkouji.com/
 Facebook:https://www.facebook.com/gfukuma
 絵本のお坊さんブログ:http://genkouji.com/blog/
ツイッター「絵本大好き住職」もはじめました!:https://twitter.com/O6cSe07JuBNGAih
 YouTube動画:NO.3 2019県北ヨガ祭りでのご法話:
 https://www.youtube.com/watch?v=SLcthtRq7d0&t=132s

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころとして仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから,わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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