単なる別れではないお葬儀・ご法事の意義

2019年12月11日

 私たちは「生老病死」といういのちの流れをとめることができない。
その人生において、愛する人の死にたびたび遭遇する。
その時、悲しみ・不安・孤独・罪悪感・無力感など様々な感情が
私たちに激しく襲いかかる。
さらには、看病・介護の疲労も重なり、当然、心身の様々な不調としてあらわれる。
そんな私たちが死別の現実を受け入れ、遺された者として生きぬくためには、
3つの「間」(悲しみを分かち合う仲間・苦悩を共有する時間・その空間)
が必要不可欠となる。
お葬儀・ご法事は、本来その3つの「間」が自然に整えられたものだった。
 そして、故人を偲ぶそれらの「間」において真の教えに遇うことで、
年月かけて「悲しみや苦悩は人生の糧」と受けとめられるように導かれていく。
その教えとは、「死に道具としての教え」ではなく、「生きるより所としての教え」である。
私の場合は、それが浄土真宗だった。
 また、お葬儀・ご法事は、子や孫にいのちの尊さ・生きることの
素晴らしさを伝えられる貴重な場でもある。
だから、お葬儀・ご法事は単に別れを告げるだけの場ではない。
私自身は、このように心にとめ、お葬儀・ご法事を丁寧にお勤めしている。

 近年、親戚づきあいや季節ごとの共同作業も少なくなっており、
冠婚葬祭などに関する情報交換も少なくなってきている。
また、価値観の多様化もともない、昔ながらの伝統が重視されなくなっている。
その結果、大切な物事が伝わりにくく、老いも若きも本当のよりどころを
失いつつあるように思う。さらに、テレビなどのマスコミが提供している情報に、
右往左往しているように見受けられる。
私自身は、マスコミの情報を話題のきっかけとしながらも、
「私は00と思う」と発信していきたいし、
気軽にたずねていただけるお坊さんでありたいと思っている一人である。

■絵本のお坊さん問い合わせ先 
 名前:福間玄猷(ふくまげんゆう)
 住所:広島県三次市西酒屋町甲156 源光寺内
 電話:0824-63-5906
 メール:gfukuma@agate.plala.or.jp
 源光寺ホームページ:http://www.genkouji.com/
 Facebook:https://www.facebook.com/gfukuma
 絵本のお坊さんブログ:http://genkouji.com/blog/
 YouTube動画:NO.1 2019源光寺サマースクールの一コマ
          https://www.youtube.com/watch?v=nGl8akzD2gQ&t=48s

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
  として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
  などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
  わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA