ご門徒のご子息である太郎さん（＝仮名）は、数年前に東京での官庁勤めを退職されて、
三次のお母さまにところへ帰って来られた。
いつかゆっくりお話を伺いたいと思いながらも直接お目にかかる機会がなく、
月日が流れていた。それが今年の在家報恩講は、親子で一緒に勤めてくださった。
ご法話に絡めた仏典童話「アマリリスのような女の子」では、
「これからは心を大切にしなければなりません。仏教各宗が協力して、
このお話のように心を育てる活動をしてほしいです」
との感想も聞かせていただいた。
すっかりうれしくなった私は、「ゆっくりお話を聞かせていただきたいのですが」
とお誘いして、源光寺にお招きをすることとなった。
初めて本堂に参られた太郎さんは、「すごいですね！」と内陣の荘厳さに感動され、
「自分がいのち終わった後のことや、高校時代に教科書で学んだ親鸞というお坊さん、
そしてその教えである－悪人こそ救われる－ということの意味を最近考えるようになったんです」
とつぶやかれました。
本堂は当然ストーブが必要な時期だが、
「今日は、縁側でひなたぼっこしながらいかがですか」とお誘いすると、
「そうですね、今COP２５も開催されていますからね」とさりげない一言。
日差しを浴びていると汗が出てくるほどの暖かさを感じながら、
話題は、環境・外交・政治・教育そして浄土真宗、そして
今取り組んでおられる野菜づくりのことなど、実に多岐に広がった。
現職時代のオフレコやマスコミに出ない裏話も。
その中で特に印象に残ったのは、
「子どもや孫の世代のことを思い浮かべながら事を為す大切さ」だった。
国の中枢におられた方だからこその現状に対する厳しい批判と共に、
将来への願いを熱く語っておられた。
お話を聞かせていただくことが、私自身とても勉強になった。
そして、こうして三次においでになった方が、
「三次に来てよかった」と思っていただける地域でありたいと思った。
さらには、それぞれの経験や知識を存分に生かして、
新たな出会いやつながりを創造していただける地域でありたいとも思った。
源光寺としても、「様々な経験を持った人々が集い、
信頼できる温かなつながりを育む交流館」（源光寺パンフレットより）
をめざしてさらに活動を続けていきたい。

■絵本のお坊さん問い合わせ先　
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■絵本大好き住職が出来ること。
１．仏さまのお話（＝ご法話の会）　ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
　　として仏さまのお話しをします。
２．絵本の読み語り　ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
３．悩み事相談　人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
４．お寺での楽しい行事をご紹介します。－門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
　　などで、新たな出会いと学びが広がります。
５．お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
６．お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
７．お寺でのボランティアをご紹介します。
８．お墓の相続に関するご相談もお受けします。
９．仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
　　わかりやすくお話しします。