視点が変わることのおもしろさ

2019年12月23日

 人間は闇を抱えている。それは煩悩という闇だ。
表現を変えると、常に私たちは、「自分の都合でものを見て、物を考え、行動している」
ということ。その一人一人が集まり、家族や地域や職場・社会を作っている。
本来、一人一人の都合が違うわけだから、それぞれのものの見方・考え方・行動は
違って当たり前なのに、その当たり前がなかなかわからず、違っていることを攻めてしまう。
「それは間違いだ」と。
そして、自分の思い通りにことが進まないのは、あの人のせいだとか、
あのことが悪いからだと、周りの人や周りの事柄に責任転嫁して、
自分をふりかえることをしない。これは、人間だれもが持っている心の動きである。
だから、昔から、相手の身になって考えるとか、心の色眼鏡を外すことを大切に教えてきたのだ。
また、物事を俯瞰的にとらえてみようとも教えてきたのだ。
 
 私は、中学生の時の授業で「人類は万物の霊長だ」と学び、人間の偉大さに感動したことがあった。
でも、大きくなり新たに仏教を学ぶ中で、ほんの一握りの人間を支えるために、
多くの動・植物が犠牲になっているということにも気づき、ショックを覚えた。
そして、あの言葉は、人間の都合からいのちを見た言葉だったと知った。
 
 自然環境や社会状況の変化に一喜一憂して、将来への不安を一人でかき集め、
必死に解決しようと背負い込んでいた自分がいた。
そんな私の視点が変わるきっかけがこれまでにいくつかあったが、
その一つが「地球カレンダー」だ。
地球誕生から現在までを、1年のカレンダーに表すならばどうなるかというもの。
このカレンダで確認するなら、私たち人間がなしえてきたことがいかにちっぽけなことだったかとわかる。
さらに、これだけ長い歴史の末に、今私たちがこの地球に生まれ、ただ今を生きていることの
感動を覚えるのだった。そして、少し力みがとれた自分を感じている。

■絵本のお坊さん問い合わせ先 
 名前:福間玄猷(ふくまげんゆう)
 住所:広島県三次市西酒屋町甲156 源光寺内
 電話:0824-63-5906
 メール:gfukuma@agate.plala.or.jp
 源光寺ホームページ:http://www.genkouji.com/
 Facebook:https://www.facebook.com/gfukuma
 絵本のお坊さんブログ:http://genkouji.com/blog/
 YouTube動画:NO.1 2019源光寺サマースクールの一コマ
          https://www.youtube.com/watch?v=nGl8akzD2gQ&t=48s

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
  として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
  などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
  わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA