お釈迦さまの遺言 自灯明法灯明

2020年2月15日

 今日2月15日は、お釈迦様が亡くなられた日である。
今からおよそ2500年もの遥か昔、インドで仏教を開いたお釈迦さま(釈尊・仏陀・釈迦ともいう)。
悟りを開いた35歳から80歳で亡くなる45年間、インド各地を歩きながら「人々が本当に幸せになる道」を説いていかれた。
 いよいよ自分のいのちが残りわずかであることを悟られたお釈迦さまは、
いつもそばについていたお弟子の阿難(アーナンダともいう)に声をかける。
「わしは疲れた。少し横になりたいので、床を用意しておくれ」阿難はお釈迦さまの床を用意しながら、涙ながらに言う。
「お釈迦さまがお亡くなりになられたのち、私たちは、何を頼りにして生きていけばよいのですか。
どうぞお亡くなりにならず、いつまでも長生きをして私たちをお導きください」
 それをお聞きになったお釈迦さまは、「おまえたちには、いつも諸行無常ということを説いて話しているはずである。
私もその真理によって、たた死んでゆくのである。私に会いたいと思ったら、私の遺した教えに生きておくれ。
私の教えに生きる時、そなたはいつでも私に会うことができるだろう。
自灯明 法灯明 これからは、仏法に照らされた自らを灯火として生きていきなさい」(主意)

 お釈迦さま在世のお説法が後のお弟子たちによっては編集され、経典という形で伝えられた。
その経典をお釈迦さまの遺言と仰ぎ、苦難・困難を抱えそれぞれの煩悩渦巻く娑婆世界を生ききる真の支えとした方々が、
多く存在した。そして、「自分のいのちが終わっても、この経典を支えにして生き抜いてほしい」と子や孫に願い続けた人々の営みが、
まさに仏教の歴史である。
決して、経典はお葬儀・ご法事のBGMではないのだ。

■今日の絵本:『平山郁夫のお釈迦さまの生涯』
平山郁夫/画  高田好胤/監修  西村和子/構成・文  博雅堂出版/発行
http://www.hakugado.co.jp/bk08.html

■絵本のお坊さん問い合わせ先 
 名前:福間玄猷(ふくまげんゆう)
 住所:広島県三次市西酒屋町甲156 源光寺内
 電話:0824-63-5906
 メール:info@genkouji.com
 源光寺ホームページ:http://www.genkouji.com/
 Facebook:https://www.facebook.com/gfukuma
 絵本のお坊さんブログ:http://genkouji.com/blog/
 仏教童話『アマリリスのような女の子』電子書籍版(紙芝居読み語り+絵本大好き住職のご法話)
 花岡大学/作 福間玄猷/脚色・読み語り・ご法話 山崎由莉子/絵
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■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
  として仏さまのお話しをします。
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  などで、新たな出会いと学びが広がります。
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6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
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9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
  わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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