・社会的役割の喪失-退職・退任など
・財産・田畑・金銭・事業の喪失
・健康・記憶の喪失-老い・病気など
・人間関係の喪失-死別・離婚・近隣疎遠など
・安定・平和の喪失-犯罪・事故・災害・世情の急変・異常気象・戦乱・病気の蔓延・社会保障制度の脆弱化など
・生きがいの喪失-死への恐れ・不安など
これらに共通するのは、「喪失」である。
お寺での「悩み事相談」でよく聞くつぶやきが2つある。
一つが「なぜ、私だけが」。
ピンチを抱えた時は、誰もが「自分は世界一不幸な人」になり、同時に「隣の芝生は青く見える」のだ。
先ほどの「人生のピンチ」についてもう二十年前から、お寺でのご法話はもちろん、
コミュニティーセンターでの講演などでも取り上げてきた。
上記の「喪失」について、どれも経験したことがないという方はこれまで一人もおられなかった。
本当は、悲しみや苦しみを抱えているのは「私だけではなかった」ということ。
「なぜ、私だけが」としか見えていなかった私が、「私だけでなかった」と気づいた時、
「では、ほかの人たちは、この喪失をどう受け止め、生きていこうとしているのだろうか」
という周囲の人々への興味・関心へと視野が広がっていくのだ。
そう!自らの殻を破り、目覚めていくのだ。かつての私も、そうであったように。
2つめが「お先真っ暗」「一寸先は闇」。
ただいまの悲しみや苦しみが、いつまでも続くのではないかとの不安から、このようなうつぶきが聞かれる。
そこで、もう一枚の画像を貼っておく。これは、「悲嘆のプロセス」としてお話ししてきたものだ。
「諸行無常」という仏教の言葉も教えているように、今の悲しみや苦しみが永遠には続かないこと。
(このプロセスの進み方は十人十色であり、時には「命日反応」というように、悲しみが再びよみがえってしまうこともあるが)
日々様々な変化を経ながら、どれだけ時間がかかっても喪失を受け止めていけるようになることを、ぜひ心にとどめておいてほしい。
私は、僧侶という役割において、大切な方を亡くしたご遺族の七日参りや月参り・ご法事などでこのお話(=グリーフケア)を取り上げてきた。
安定を喪失するという点では、今回の新型コロナウイルスは無関係ではない。
プロセスの初期あるいは中期にさしかかっている私たちも、今回のことを教訓として語り合える日がきっと来ると思っている。
■絵本のお坊さん問い合わせ先
名前:福間玄猷(ふくまげんゆう)
住所:広島県三次市西酒屋町甲156 源光寺内
電話:0824-63-5906
メール:info@genkouji.com
源光寺ホームページ:http://www.genkouji.com/
Facebook:https://www.facebook.com/gfukuma
絵本のお坊さんブログ:http://genkouji.com/blog/
仏教童話『アマリリスのような女の子』電子書籍版(紙芝居読み語り+絵本大好き住職のご法話)
花岡大学/作 福間玄猷/脚色・読み語り・ご法話 山崎由莉子/絵
(2月1日AmazonKindleでの一般販売スタート。購入後の閲覧には、無料のKindleアプリが必要です)
■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹林葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。