心ってどこにある?

2020年3月9日

あらゆる分野で熱い議論が重ねられている問いの一つだ。
私自身もわかっているようで、よくわからない。
あなたは、どう答えるだろうか。

ご法事のご法話の導入として、こんなお尋ねをしてみた。
「心は、どこにあると思いますか。」
いろんな答えが返ってきた。
心臓・左側・頭・わからない・心臓の近く・・・。
それぞれの体験や学びを通して、答えてくださる。
ここでわざわざ正解を選ぶ必要はないが、この絵本は、私に新たな視点をくれた。
ほっぺ・胸・おなか・尻尾・なみだ・・・。
からだのいろんな部分を手がかりに、心をくみ取ることが出来る。
そうか。

これまでの「悩み事相談」でも、
「どうやったら、私の気持ちをわかってもらえるでしょうか?」
「どうせ、誰もわかってくれないんですね!」
などというつぶやきをよく聞いてきた。

悲痛なつぶやきに、なんともうまく言葉を返せない自分がいた。
考えてみれば、いつの時代も人間の言葉は、不完全だ。
「感無量」「筆舌に尽くしがたい」などという表現があるように、その時々の微妙な感情すべてを言葉に置き換えることは出来ない。
だからそれを補うものとして、音楽や芸術や演劇などの様々な表現活動がなされてきたのだろう。

今度はつぶやいてみようと思う。
「自分や相手のからだのサインを、もう一度大切に見つめてみてはどうですか。
そこに、ヒントがあると思いますよ」

なにげないからだのサインやしぐさを大切に見つめ、
お互いの心をそっとくみ取ることが出来る穏やかな時間を、今こそ大切にしたい。

■本日の絵本:『心ってどこにあるのでしょう?』
こんのひとみ/作  いもとようこ/絵  金の星社/発行
https://www.kinnohoshi.co.jp/search/info.php?isbn=9784323024660

■絵本のお坊さん問い合わせ先 
 名前:福間玄猷(ふくまげんゆう)
 住所:広島県三次市西酒屋町甲156 源光寺内
 電話:0824-63-5906
 メール:info@genkouji.com
 源光寺ホームページ:http://www.genkouji.com/
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 仏教童話『アマリリスのような女の子』YouTube動画版(紙芝居読み語り+絵本大好き住職のご法話):https://www.youtube.com/watch?v=QgTJHOmzKd8&t=55s
 
■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
  として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
  などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹林葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
  わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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