今だから、あえて「希望」を言葉にしてみよう

2020年3月30日

 新型コロナに関する報道が毎日繰り返され、今日は志村けんさんの訃報が飛び込んできた。
著名な方の報道で、新型コロナに対する危機感が一気に高まったように感じる。
意図せず陽性になった人も非難され、一方では、「自分はまだ大丈夫」と安堵する。
でも、いずれ自分も例外ではないかもしれないと気づいているから、心は落ち着かない。
自宅にとどまって嵐が去るのを待つだけですむなら簡単だが、
目に見えないウイルス相手ではその対応がこれほど難しいものかと驚嘆する。
外出を控えるように指示が出て、自ずと家で過ごす時間が多くなり、人との関わりも少なくなり、不安や心配が増大する。
ゲームやドラマ・バラエティーもいつまでも見続けることは出来ない。
新型コロナ騒動の緊張から二か月近くが経ち、心身の疲れを感じやすい時期だ。

 この新型コロナ騒動をきっかけに、世紀の大変革期に直面している私たち。
それは、これまでの当たり前、さらにこれまでの制約・制限もが崩れていくということでもある。
一方では、「朝には紅顔ありて 夕べには白骨となれる身なり」という、まさに限られたいのちを実感している私たち。

 かつて受けた心理学セミナーで、こんな問いかけがあった。
「もし、何一つ制約・制限がなかったとしたら、あなたは何がしたいですか。」
普段の私たちは、これまでの生育歴や時代背景、家庭の経済状況、出身地、学歴などで様々な制約を受けながら人生を重ねていく。
その制約は、自ずと思考や行動・将来への展望にも影響を与える。
(この度の新型コロナ騒動における就職の内定取り消しや失業・倒産なども、その顕著な例に数えられるだろう。)
その影響が悪い方向に働くと考えることを放棄し、ただ、現実を追認するだけになってしまう。
組織の枠の中で動かざるを得ない私にとって、様々な制約・制限を取り払って「何がしたいか」という問いは、衝撃であった。
 
 この機会に「いったい自分は、どのように生きていきたかったのか」という希望を言葉にし、
「次世代の世の中は、どのようであってほしい」という願いを伝えるチャンスにしたいと思っている一人だ。

ところで、阿弥陀仏とは、
「私(=阿弥陀仏)はいつでもどこでもあなたのそばにいます。
必ずあなたを浄土で仏に成らせます。だから心配はいらないよ。
どうか毎日の一瞬一瞬を尊く大切に生きてくださいね。」
と願い、その働きをすでに私たち一人ひとりに届けておられる仏さまだ。
この阿弥陀仏の願いと働きは、今を生きるあなたにとって、「希望」となりえるだろうか。

■ご紹介:東京大学社会科学研究所「希望学」プロジェクト
https://project.iss.u-tokyo.ac.jp/hope/hopology/2016/_2009_1.html
東京大学社会科学研究所 玄田有史教授
https://www.huffingtonpost.jp/2017/09/26/what-is-hope_a_23222857/?utm_hp_ref=jp-homepage

■絵本のお坊さん問い合わせ先 
 名前:福間玄猷(ふくまげんゆう)
 住所:広島県三次市西酒屋町甲156 源光寺内
 電話:0824-63-5906
 メール:info@genkouji.com
 源光寺ホームページ:http://www.genkouji.com/
 絵本のお坊さんブログ:http://genkouji.com/blog/
 仏教童話『アマリリスのような女の子』YouTube動画版(紙芝居読み語り+絵本大好き住職のご法話):https://www.youtube.com/watch?v=QgTJHOmzKd8&t=55s
 
■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
  として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
  などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹林葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
  わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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