市民生活の「専門家」とはだれのこと 市議会議員選挙

2020年4月11日

 今回の新型ウイルスに関して、多くの専門家が活躍している。現状を把握し、分析し、
対策の検討とその提言、治療法の確立、医療現場の調整など大切な役割がある。
一般市民である私たちには得ることの出来ない莫大な情報量と経験値が、その専門家としての発言に信頼性を与えている。
だからこそ、どの場面でも専門家の見解が重要視される。
これは、今回の新型コロナに限ったことではない。
経済・教育・医療・福祉など様々な分野の専門家がいて、その方々の知見を分かち合うことで、世の中が回っているのだ。
(時には、専門家同士で見解の相違が生まれ、一般市民が混乱する例も散見される。)
 
 政治・外交・国防については、私たちはほとんど素人であるから、専門家である為政者の発言や施策を鵜呑みにして従っている部分が多い。
さらに、政治・外交・国防の専門家であるのだから、経済・教育・医療・福祉についても専門家の知見を十分吸収して、
為政者としての舵取りをしてくれているものだと思っていた。
 
 しかし、今回の新型コロナに騒動によって明らかになってきたことは、為政者にとって、
私たち一般市民の生活はほとんど見えていないのではないかということだ。
「わかってくれているもの」と思っていたから、「わかってもらえていなかった」と気づいて、
大いに腹が立ち、落胆し、憤りを感じている一人だ。
特に、この1ヶ月を超える我が国の為政者の迷走ぶりを見た時、
「そもそもわかろうとしていない」のではないかと思ってしまう。
 
 日本では、政治家になるために地盤・看板・鞄の三バンが必須条件とされているそうだ。
それぞれの政策や資質・能力・経験によって選ばれるのではなく、支持する組織の大きさや知名度・資金力で当選の可否が左右され、
その後の議員生活にも影響が出ると言われている。
そんな議員生活を長く続け、さらに世襲化されるならば、今日の日銭を心配しなければならない一般市民の喜怒哀楽は、
当然わからなくなるだろう。むしろ、議員生活の安定によって、一般市民の生活を「わかろうとしなくなった」のではないだろうか。
 
 では、私たち一般市民は泣き寝入りをするしかないのか。いえ、そうではない。
私たちは、市民生活における「専門家」なのだ。
一般市民の日常生活を知らない為政者が作り上げた施策に自分をあわせるのではなく、
「専門家」である私たちが為政者に、「市民生活はこうなっている」と誇りを持って発言すればよいのだ。
そして、その発言を大切に取り次いでくれる人を育てていけばよいのだ。
 
 新型ウイルス騒動によって、これからは様々な変革が急速に進むだろう。
市民生活を知らない為政者からのトップダウンではなく、
「専門家」である私たちからのボトムアップでより良い日常を創造し、次世代へ手渡していきたいものだ。

明日は、地元・三次市の市議会議員選挙の投票日だ。

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
浄土真宗本願寺派ホームページ:http://www.hongwanji.or.jp/
源光寺ホームページ:http://www.genkouji.com/
絵本のお坊さんブログ:http://genkouji.com/blog/
仏教童話『アマリリスのような女の子』YouTube動画版(紙芝居読み語り+絵本大好き住職のご法話)
:https://www.youtube.com/watch?v=QgTJHOmzKd8&t=55s

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
  として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
  などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹林葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
  わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA