「ゴミ出しをしてきれいになった!」は自己満足

2020年4月18日

 先日から、新型コロナがきっかけでいろんな場所の掃除が続いている。境内や中庭の掃除や片付けもを進んだ。
境内や中庭もすっきりときれいになった。うれしかった。「がんばったなあ」と自分を褒めた。
家族が掃除をしてくれていた時はそうでもなかったが、自分が掃除をしたとなると、不思議なものである。
何度も通り、まじまじとその場所を眺めるようになった。

 そして、その際に出た粗大ゴミを市のゴミ処理場に持って行った。
私の住む市では、様々なゴミの分別が写真のように細かく決められている。
処分場の職員さんは、市内から持ち込まれた気の遠くなるように膨大なゴミを更に分別し、まとめ、焼却していく。
私は、この処分場に持ち込むことで、「目の前のごみは無くなり、きれいになった、もう掃除は終わった」とほっとしたけれど、
それは、自分の自己満足に過ぎなかった。それから先の作業がいかに多く、手間のかかる行程であるか、ハッと気づかされた。

だから、出会う職員さんにお礼の挨拶だけは欠かすまい、と心に決めている。
新型コロナ騒動で世の中が混乱しているこの時も、変わらず目の前の勤めを続けてくださっていた。
何か大きなトラブルが起こらなければ、テレビに取り上げられることはないけれど、
この方々の陰のご苦労があって、私たちは変わらずにゴミのない日常生活を続けることが出来るのだ。

人間は、不完全な生き物だ。そして、横着者だ。

目の前に見えていないと、
忘れてしまう
気づかなくなってしまう
わからなくなってしまう
考えなくなってしまう
想像も出来なくなってしまう

だからこそ、
思い出すこと
気づこうとすること
わかろうとすること
考えるきっかけを作ること
想像すること
を大事にしたい。

【そういえば、「ペットボトルなどもきちんと分別して出している私は偉い!」と思っていたけれど、
そのペットボトルが海流に乗って何千キロも流され、マイクロプラスチックとなって世界的な環境問題を引き起こしていたことは、
つい1年ほど前まで知らなかった。なんと、恥ずかしいことだ。】

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
YouTubeサイト「武田正文の仏心チャンネル」【,今こそ仏教】
対談:福間玄猷×武田正文さん×藤井大樹さん「仏さまからのものさし」
https://www.youtube.com/watch?v=_lu_Hu5uA9k

築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ:https://tsukijihongwanji.jp/
源光寺ホームページ:http://www.genkouji.com/
絵本のお坊さんブログ:http://genkouji.com/blog/
仏教童話『アマリリスのような女の子』YouTube動画版(紙芝居読み語り+絵本大好き住職のご法話)

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9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
  わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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