「お父さんが喜んでいます!」

2020年4月23日

葬儀会館からの電話だった。
「源光寺のご門徒ではありませんが、ご家族が源光寺さんでぜひお願いしたいとおっしゃっておられます。
お葬式をお願いできますか。」
お名前をお聞きしても初めてのお方だった。これまで、どこのお寺さまともご縁がないとのこと。
私「では、お参りさせていただきます。」

臨終勤行(いわゆる枕経)のために、葬儀会館での駆けつけた。
私にとっては、初対面の方々であった。
亡くなられた方の娘さんが、いろんなお話をしてくださる。お父さまの闘病のご様子から始まり、
幼少期やお若い頃の思い出話などいろいろ。
80代後半で亡くなられたお父様だから、ご苦労も多かったが、そんな中でもユーモアを持って生き抜いたお方だったようだ。
私の今までの経験では、初対面でこれだけお話くださる方は珍しく、少し戸惑っていた。
私「源光寺をどのようにご存じでいらっしゃいまいましたか」
Hさん「実は、生前から父と話をしていたのです。ここのお寺はいいねえ。なんかの時はお願いしたいね。
時々新聞の折り込みが入っているけど、お墓もあるそうだから安心だね。そんな話をしていたんです。
親戚も、ここの住職さんに大変お世話になったと言っていたんですよ。」
私「ご親戚とはどなたですか。」
Hさん「00の**です。」
私「ああ、よく存じています。私が仏教婦人会のお世話をさせていただいていた折、ご一緒させていただいた方です。
よく覚えています。そんなつながりがあったなんて、うれしいですね。」
Hさん「ですから、明日のお葬式が終わったら、墓地のお話も聞かせてください。
だから、(お骨をお迎えしてからの還骨そして)初七日は、源光寺でお願いできますか。」
私「はい、では明日の還骨・初七日の後に、ご説明させていただきます。」
葬儀会館での通夜・葬儀が終わった。火葬を済ませお父さまのお骨を抱えて、ご親族が源光寺にお参りになられた。
Hさん「「初めて中まで入らせてもらいました。立派なお寺ですね。」と感動され、
教化活動の様子がわかる写真やライトアップした白象などに興味津々で、本堂や内陣をくまなくご覧になった。

還骨・初七日を勤め、墓地のお申し込みを済ませた時、
「これでお父さんは喜んでいるよ。お母さんよかったね。私も安心じゃ」と再び娘さんの笑顔が見えた。

私(そうか、日頃から自分の思いをつぶやいてきたお父さんであったこと、それを大切に聞いてきた娘さんがいたこと、
その関係性があって今回の仏縁が整ったんだ。なんと不思議なことだ。お別れであるから、悲しく寂しい気持ちも当然抱えておられるだろうが、
もう一方で、「よかったね」「安心したね」「喜んでいるね」と振り返ることが出来るって、すごいなあ。)

こちらが知らない方であっても、Hさんご一家のように日頃からお寺の活動をご存じくださる方がいらっしゃるのだと知って、
大いに今後の励みになった。

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
源光寺樹林葬型公園墓地「びおらの丘」http://www.genkouji.com/viola.html
源光寺ホームページ:http://www.genkouji.com/
絵本のお坊さんブログ:http://genkouji.com/blog/
仏教童話『アマリリスのような女の子』YouTube動画版(紙芝居読み語り+絵本大好き住職のご法話)

YouTubeサイト「武田正文の仏心チャンネル」【今こそ仏教】
対談:福間玄猷×武田正文さん×藤井大樹さん「仏さまからのものさし」
https://www.youtube.com/watch?v=_lu_Hu5uA9k
築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ:https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページ:http://www.hongwanji.or.jp/

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
  として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
  などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹林葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
  わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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