「一緒に参ることが出来てうれしかったです!」 LINEでご法事を生中継

2020年4月25日

ある日の電話。
Mさん「源光寺さん、今度お願いしている主人の一周忌ですが、今の新型コロナのことがありますので、
関西にいる親戚を呼ばず、家族だけでさせていただこうと思います。よろしくお願いします。」
私「はい、このような事情ですから、わかりました。では、00日には参らせていただきます。」
電話を切った私は、
「お通夜の晩には、源光寺さんがお話しくださったことがきっかけでしっかり父を偲ぶことが出来て、とてもよかったです。」
とお話しくださったご親戚の方のお顔を思い浮かべていた。
私(私もまたお会いしたかったけれど、仕方が無いなあ。何か、出来る事は無いかなあ。)
数日後、「視聴覚伝道」で常に先駆的な取り組みをされている根来暁さんの実践を思い出した。
そして、(Mさん宅のお隣に二世帯住宅を建てて、住んでおられる)お嫁さんにお電話した。
私「こんにちは、いつもお世話になります。先日はお母様のほうから、ご法事のお電話をいただきました。
そこで、ちょっとお尋ねしますが、母屋(=Mさん宅)にはWi-Fiがつながりますか?」
お嫁さん「いえ、試したことがないからわかりませんが、多分難しいと思います。」
私「そうなんですね。わかりました。有り難うございました。では、00日はよろしくお願いします。」
(そうかあ、もしWi-Fiがつながれば、今よく耳にするようになったZOOMでご法事を生中継できるのになあ。残念だなあ。
お寺が一生懸命インターネット配信を試みても、それを受けてくださる方が増えないと意味ないなあ。
でも、自分のスマホを持って行っておいて、それで録画したものを後でご親戚に送って見てもらうことは出来るかなあ。
では、置きっぱなしのスマホで録画が出来るように、スマホホルダーを購入しよう!!」
その勢いで、ネットショッピングのスマホホルダーをポチり。スマホホルダーは、法事の前日に届いた。

ご法事当日の朝。更にアイデアが浮かんだ。(そうだ、LINEならどうだろうか。LINEなら母屋にWi-Fiがなくても、つながるんじゃないかな。)
いつもと同じように体温を測り、平熱であることを確認し、マスクをつけてMさん宅へ。
出迎えてくださった息子さんに早速、「おはようございます。お出迎え有り難うございます。今日はよろしくお願いします。
あの、お尋ねするのですが、関西のご親戚とはLINEが出来ますか。」
息子さん「えっと、出来ると思いますが・・・。」
私「では、ご親戚に、ご法事をLINEで生中継しますからと伝えていただけませんか?」
息子さん「あ、はい。LINEをしてみましょう」
開け放たれた仏間に通され、まずご本尊に合掌・礼拝。
そして、スマホの録画準備と息子さんと関西のご親戚のLINEの繋がり具合を確認し、一周忌のご法事を始める。
一緒にお経を勤め、続いてご法話をご一緒に聞いていただいた。
ご法話が終わった後で、LINE越しに
私「どうだったですか?聞こえていましたか?」
関西のご親戚「はい、聞こえていました。もう参れないと思っていましたから、こんな形で参加できて感激しました。
一緒に参ることが出来て、うれしかったです。そっちの家族の声も聞けて、いい時間でした。有り難うございました。
また落ち着いて帰れるようになったら、一緒にお参りしたいです。」とお喜びの声。

 今までは、私は住職として、有縁の皆さまにお寺に足を運んでもらうことがすべての始まりだと思って、様々な活動をを進めてきた。
だから、足を運んでもらえなくなった今、大きなショックを抱えている。
私自身のこれまでの発想を、大きく転換しなければならなくなった。頭を抱えた。
しかし、そのヒントは、すでにいろんな人たちが先駆的に取り組み、その実践例を示してくださっていた。なんと、有り難いことか。
僧侶・住職としての基本さえ外さなければ、いろんな方法を模索できるんだな。これからも、さらなるチャレンジを続けていこう!!

■告知:源光寺では、ZOOMなどを使ったインターネット配信で、全国にいらっしゃる子どもさんやお孫さん・ご親戚をつないで、
ご法事などに同席いただける方法を模索中です。ご要望・ご相談は、遠慮なくお問い合わせください。

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
絵本のお坊さんブログ:http://genkouji.com/blog/
仏教童話『アマリリスのような女の子』YouTube動画版(紙芝居読み語り+絵本大好き住職のご法話)

YouTubeサイト「武田正文の仏心チャンネル」【,今こそ仏教】
対談:福間玄猷×武田正文さん×藤井大樹さん「仏さまからのものさし」

築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ:https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページ:http://www.hongwanji.or.jp/
源光寺樹林葬型公園墓地「びおらの丘」http://www.genkouji.com/viola.html
源光寺ホームページ:http://www.genkouji.com/

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
  として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
  などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹林葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
  わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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