直接届ける文書伝道も継続中!  「御堂さん」をバイクで手配り

2020年4月26日

 「わしゃー、仏法はよう伝えんが、お墓の守は任せんさい」これが源光寺宝池墓苑をひらいた祖父の口癖だった。
朝に昼に墓地にあがり、草取りや墓地周辺の整備を続けていた。
小柄な身体で墓地を上がり下りする姿は、亡くなって15年経つ今でもご門徒さんの話題にのぼる。
その働きぶりは、今の私でも到底マネが出来ないものだ。

その祖父が、それぞれのご家庭での仏法相続を願ってお届けを始めた「御堂さん」は、大阪・津村別院が発行している月刊誌。
私がこの源光寺に入寺する前から、毎月バイクで配っていたようだ。雨の日には、合羽を着て配っていた。
「自分がやってみて初めて、その仕事の大変さがわかる」との言葉通り、
祖父から引き継いで配りはじめた頃は、家をなかなか覚えられず、行ったり戻ったり、配り忘れたりと時間のロスが多かった。
砂利にタイヤが乗っかって転んだり、冬には路面の氷や雪で転倒し、積んでいた「御堂さん」がびしょ濡れになったり、
時間を気にしながら慌てて走っていたら、おじいさんの運転する軽自動車にぶつかったりといろいろなことがあった。
15年ほど経つ今は、毎月285部を手配りと郵送にて、ご門徒や仏教婦人会の皆さまに無料でお届けしている。
地域によっては、配布を手伝ってくださる方も増えてきて、お寺の法務が多くなった私を助けてくださっていた。

 新型コロナ騒動で外出自粛が出ている今回は、約200件を久しぶりに一人で配ってみた。
インターネットを使った新しい布教・伝道を模索している一人だが、インターネットの苦手な方々にとっては、
この「御堂さん」がとても大切な文書伝道になっているのではないかと、手配りの大切さも再認識した。
(毎月の購読料や郵送料なども大きな経費ではあるが)祖父の遺産として、もうしばらく配らせてもらおうと思っている。
 
 「御堂さん」の中身は、著名人の体験談やお経の解説・ご法話、ジグソーパズルやマンガ・川柳・料理・エッセイなど、
どの年代でも読みやすい構成になっている。中でも表紙裏の「仏事の小箱」は大好評で、「届いたら一番に読んでいます。」
というお声を多く耳にする。
また、毎月「住職雑感」を挟んでおり、その時々の源光寺の様子や行事案内などをお伝えし、皆さまにとって少しでも身近なお寺になればと執筆を続けている。
中には、「自分が読んだ後は、隣近所に持っていくんです。とても楽しみにしておられますよ。」
「病気で入院した時は、家族に持って来てもらって読んでいたんですよ。」などと声をかけてくださる方もあり、
地道に仏縁がひろがっていることに、とても喜びを感じている。

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
仏教童話『アマリリスのような女の子』YouTube動画版(紙芝居読み語り+絵本大好き住職のご法話)

YouTubeサイト「武田正文の仏心チャンネル」【,今こそ仏教】
対談:福間玄猷×武田正文さん×藤井大樹さん「仏さまからのものさし」

築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ:https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページ:http://www.hongwanji.or.jp/
源光寺樹林葬型公園墓地「びおらの丘」http://www.genkouji.com/viola.html
源光寺ホームページ:http://www.genkouji.com/
絵本のお坊さんブログ:http://genkouji.com/blog/

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
  として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
  などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹林葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
  わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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