父親を亡くした息子さんの心に響いた言葉

2020年4月29日

私たちが出逢った真の美しい人とは、
挫折を知っていて、
苦しみを知っていて、
もがきながらも進むことを知っていて、
失うということを知っていて、
どん底から自分の進む道を探し出すことが出来た人たちです。
これらの人々には、
感謝する心、
繊細な感性、
共感することで人生を理解しようという姿、
優しさ、
および深い情愛、
他の方に対する深い関心があります。
美しい人々とは何もせずに生まれる訳ではありません。
              エリザベス・キュブラー・ロス

 80代のお父さんを亡くされた息子さん。満中陰の後も、月参りのご縁を結んでくださっている。
その時間は、お母さん・息子さん夫妻・お孫さん夫妻・ひ孫さんが集ってくださり毎回大賑わい。
「毎日忙しくて、父が亡くなった感覚がないんです」とお話しなさる働き盛りの息子さん。
私のご法話にも、ご自身なりのご意見や感想・質問をぶつけてくださる方だ。
ある時の月参りでご紹介したのが、冒頭の言葉である。印刷したプリントを手渡し、一緒に読んでいただいた。
 そして、その翌月の月参り。「お寺さん、あの言葉はグッと胸に迫りました。
何か大きな額にでもして、いつも目にするところに掛けておこうと思っているんです」と声をかけてくださった。
このようなやりとりが、わずかでも息子さんやご家族の支えになっているとするなら、とてもうれしい。
僧侶としても、生きがいを感じる瞬間である。
 
 私は、(阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件も背景であるが)「千の風になって」の大ヒットがきっかけとなって
グリーフケアの学びを始めた。今でも折に触れて、キューブラ-・ロスの言葉をたどっている。
半年以上も前に出会ったこの言葉は、新型コロナ騒動で「様々な喪失や悲嘆」の最中にいる私自身を改めて励ますものにもなっている。

■エリザベス・キューブラー・ロス(1926-2004)は、アメリカの精神科医。
死と死ぬことについて関する書『死ぬ瞬間』(1969年)の著者として知られる。死の間際にある患者とのかかわりや、
悲嘆(グリーフ)や悲嘆の作業(グリーフワーク)についての先駆的な業績で知られている。 

■ご紹介:一般社団法人日本グリーフケア協会
https://www.grief-care.org/
*こちらは私が受講・資格取得した団体だが、この他にもグリーフケア(グリーフサポートとも言う)に関わる講座や団体がある。

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
浄土真宗本願寺派ホームページ:http://www.hongwanji.or.jp/
源光寺樹林葬型公園墓地「びおらの丘」http://www.genkouji.com/viola.html
源光寺ホームページ:http://www.genkouji.com/
絵本のお坊さんブログ:http://genkouji.com/blog/
仏教童話『アマリリスのような女の子』YouTube動画版(紙芝居読み語り+絵本大好き住職のご法話)

YouTubeサイト「武田正文の仏心チャンネル」【,今こそ仏教】
対談:福間玄猷×武田正文さん×藤井大樹さん「仏さまからのものさし」

築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ:https://tsukijihongwanji.jp/

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
  として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
  などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹林葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
  わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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