ネットでの一方通行では不十分 電話で直接「お元気ですか?」

2020年5月1日

 ここしばらく、インターネットを用いた「仏法配信」を紹介してきたが、
これが一人ひとりに浸透するまでには、様々なハードルがあるのが現実だ。
(オンライン授業に関する報道でも明らかになっているように)
パソコンやインターネット、Wi-Fiなどがすべての家に整っている訳ではないし、
ZOOMなどの接続方法をご存じの方も限られる。
特に少子・高齢・過疎の地域で、今は直接お目にかかれないから、
「こんなふうにネットやスマホが使えますよ」と手ほどきすることも出来ない。
ここ数年かけて「皆さまの参拝を待つ」お寺から、「仏法を発信する」お寺へと少しずつ模索を続けてきたが、
こちらの自己満足になってはいけないなあと振り返っているところだ。
島根県には、「はがき通信」と称して、ご門徒やその子ども・お孫さんたちに毎月お便りを出しておられたお寺さまがあった。
仏さまの教えがやさしく受け取れるお言葉と、手書きの挿絵が大好評だったと聞いている。
私自身もその取り組みに感動したとともに、直接手に取っていただける布教伝道方法として検討したことがあったが、
はがき代がハードルとなって実現できなかった。では、一方通行で終わらない方法は、他にないものだろうか。

そうだ!一番アナログな方法があった。それは、電話だ。

私「00さんでしょうか。こちら源光寺でございます。みなさん、お元気でいらっしゃいますか。
ご門徒さん「はい、家に籠もってなんとか元気にしています。」
私「新型コロナ騒動で、なかなかお目にかかることが難しくなっていますので、
せめて、お声だけでも聞かせていただこうかともって、お電話をかけさせてもらいました。」
ご門徒さん「まあ、わざわざご丁寧に!」
私「くれぐれも、どうぞ、お大事になさってくださいね」
ご門徒さん「源光寺さんも、お気をつけてくださいね。」
私「どうも、有り難うございます。」

こんなふうに、4月下旬から源光寺ご門徒の皆さまへ一件ずつ電話をかけさせてもらっている。
今日で40件ほどになるが、お寺からの突然の電話にびっくりなさったり、喜んでくださったり。
中には、ご家族の様子を聞かせてくださったり、
「新型コロナでお参りに来ていただくことが出来ませんが、お寺でお経をあげてもらえますか?」
とご法事のご依頼をいただくなどそれぞれである。日々変わりゆく今生だからこそ、
変わらないつながりを大切にしていきたい。
 
さあ、今日は何人の方のお声が聞けるかな。

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ:https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページ:http://www.hongwanji.or.jp/
源光寺樹林葬型公園墓地「びおらの丘」http://www.genkouji.com/viola.html
源光寺ホームページ:http://www.genkouji.com/
絵本のお坊さんブログ:http://genkouji.com/blog/
仏教童話『アマリリスのような女の子』YouTube動画版(紙芝居読み語り+絵本大好き住職のご法話)

YouTubeサイト「武田正文の仏心チャンネル」【,今こそ仏教】
対談:福間玄猷×武田正文さん×藤井大樹さん「仏さまからのものさし」

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
  として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
  などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹林葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
  わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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