「草が枯れた後どうなるか?」

2020年5月11日

 墓地の通路に初めて除草剤(*)をまいてみた。これまで祖父や父がなさっていたことを慣れておこうと思い立ち、
除草剤をまく時期、除草剤と水の割合、注意することなどを父に聞いてやってみた。
やってみると思いのほか、スムーズに出来た。同時に、実際にやってみるといろんな疑問がわいてくるものだ。
疑問をすぐに尋ねられることは、心強いことだ。

私「おかげで、出来る事が増えました!」
と少し得意げに報告すると、父がこんな問いかけ。
父「除草剤をまいて草が枯れたらどうなる?」
私「枯れたものを刈り取らなければいけませんか?」
父「2ヶ月もしたら、また生えてくるよ!」そして、「こんな歌を知っているか」と付け加えて、
幾たびか お手間かかりし 菊の花
という俳句を紹介してくださった。
どうやら父は、
「1回済ませたくらいで安心するな。お寺を守っていくには、長い間の見えない手間がかかるものだ」
と言いたかったのだろう。
確かに、今まで父母に甘えてきた部分がたくさんある。
一通りのことを受け継ぐことが出来るように、お互いが元気なうちに話を聞き、その姿を見ておきたい。

 私自身、この俳句は、これまでの聴聞の中で聞いてきた句の一つだった。
阿弥陀仏の願いと働きに出遇い、その身を救われた人が、お釈迦さまや七高僧、親鸞聖人などのご恩を偲んでつくられたものと聞いてきた。
「菊」には仏法を「聞く」、「花」には「信心の花」という意味を重ねていると聞いてきた。
そして、「自力修行や他の諸仏では救われることのなかった私に、阿弥陀仏の数え切れないお手間が届いていた。
まさに、聞くという(聴聞の)場において、そのお手間に気づかされ、信心の花が開いた」というよろこびを詠ったものと聞いてきた。

*ラウンドアップではありません

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ:https://tsukijihongwanji.jp/
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■絵本大好き住職が出来ること。
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9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
  わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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