この3ヶ月間のことを書きとめておこう

2020年5月24日

首都圏や北海道などで出されている緊急事態宣言が、明日5月25日にも解除されるのではないかと報道されている。 
新型コロナウイルスが撲滅されたわけでなく、新しい生活様式の中でしばらくはウイルスと共存しながらの生活であるため、
単純に諸手を挙げて喜べないが、少しずつ日常の生活を作り直していきたいと思う。
 
振り返ってみると、私がお寺の勤め(法務)の中で新型感染症のことをはっきりと頭に置いたのは、2月下旬であった。
市内で会社を経営されている方のお母さまが亡くなられ、そのお通夜の日だった。
葬儀会館の大きな会場いっぱいの100名近い会葬者だったと覚えている。

 お通夜やお葬儀の場が感染拡大へつながらないよう、私は読経の前に、次のようにご説明とご提案をした。
「本来は、皆さんも一緒に大きな声で読経をしていただくのですが、
この度は、感染を予防する観点から、お経の本を皆さまにはお配りいたしません。
参詣者の皆さまは読経をなさらず、導師である私一人でお勤めします。
また、私はマスクをしてお勤めいたします。皆様の中でマスクをお持ちの方は、どうぞ遠慮なくつけていただいてかまいません」
 あの日、実際にマスクをつけてお参りの方は3分の1もいなかったのではないかと覚えている。

 その日から、まもなく3ヶ月。今日のような全世界への感染となることは、全く思いもよらなかった。
それだけ、激動の3ヶ月だった。各方面で最前線を担ってくださっている方々のご苦労は、私の想像を遙かに超えたものとお察しする。
だからこそ、1日でも早くこれまでの日常生活をとりもどしたいと思う気持ちもある。
では、この3ヶ月間はまったく無駄な日々だったか。
むしろ、新型コロナ騒動がなければ、絶対に考えなかったことや発見できなかったことがあったにちがいない。
そして、このきっかけで新しい挑戦をはじめた方もきっと少なくないと思う。
だから、この3ヶ月間は大変だった(これからもしばらくはその影響を受け続ける)が、決して無駄な3ヶ月ではなかったということだ。
私自身も、それを実感している。
 
 慌ただしい日常に戻ってしまうと、簡単に忘れてしまう私たちだから、こ
の3ヶ月で考えたことや発見したことは、忘れないうちに備忘録に書きとめておくとよい。
そして、一年後「あの時、こんなことを考えていたのだ」とその備忘録を開ける日を楽しみに、日々を生きよう。
私自身もそう思いながら、ほぼ毎日ブログを書き続けている。

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投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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