漫画から地獄・極楽を学んだ

2020年6月21日


 ご主人を亡くされた70代のEさんのお宅へ、この一年、月参りに寄せていただいた。
お仏壇のあるお部屋には、ベットの上にびっしりと文庫本が並べてある。
この世代の多くは、目が見えにくくなり文字を読むのが苦手だとおっしゃる方が多いが、
Eさんは、「今まで読んでしまった本も引っ張り出して、何度も読み直すのですよ」とおっしゃる大の本好きである。
月参りでのご法話を楽しみにしてくださるEさん。私もEさんの昔話が、とても楽しみである。
お仕事をされていた現役時代やご主人との思い出話、小説や漫画のお話まで幅が広い。
「ご院家さん、昔の漫画は結構奥が深いですよ」と、先日の一周忌では、『エースをねらえ』を持ってきてわざわざ見せてくださった。
付箋が貼ってあるページを読むと、なんとそこには地獄・極楽の話が紹介されているではないか。
ご存じの方が多いように、テニスを取り上げたスポ根漫画でアニメやドラマとしても放映され、一世を風靡した名作である。
私自身は、スポーツが苦手だったことや女子のテニスという先入観もあって、この漫画やドラマをじっくり見ることはなかった。
だから、そこに地獄・極楽のことが紹介されているなどということは全く知らなかった。本当にびっくりした。

 『エースをねらえ』に描かれている地獄・極楽は、長い箸とごちそうがたくさん並んでいる場面はどちらも同じである。
違うのは、そこにいる人間の振る舞いである。
地獄では、我先にと自分がまず食べようとしているので、長い箸を上手く使いこなすことが出来ず、
誰一人ごちそうを口に出来ず喧嘩になってしまっている。
一方、極楽ではまず相手に食べさせようと長い箸を使うため、それぞれに食べさせ合うことが出来てみんな満足している。
 
 私も、子ども会やサマースクールのご法話として、お話ししたことがある例え話である。
スポ根漫画からも、仏さまの教えに出会うことが出来る。これは、本当にすごいことだ。
読者が意識するしないに関わらず、自然に仏教にふれているのだ。
それだけ、仏教が多くの人に受け入れられ、日常生活に浸透している証でもある。
そうか、基本となるお経からだけでなく、多くの人々が何気なくふれているカルチャーから、
仏教に由来しているものを抽出して紹介してみると、一般の方々の耳も自然に開いてくださるかもしれない。
 
 お葬儀とご法事だけでは、絶対に聞けないお話の数々。
まさに月参りならではの貴重な時間をご一緒し、関係性も自然に深まり、私自身多くの人生勉強をさせていただいた一年間だった。
Eさんの来月のお参りで、どんなお話を聞かせていただけるか今から楽しみだ。

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■絵本大好き住職が出来ること。
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2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
  などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹林葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
  わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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