まさに一期一会 「慶音」をお招きした仏婦法座 

2020年7月8日

 

 音楽デュオ「慶音」をお招きした源光寺仏教婦人会法座。
3月のお彼岸や4月の永代経の法座を新型コロナの影響もあって中止としていたから、今回は半年ぶりの法座となった。
 
 朝の伊川大慶さんのご法話では、「慶ぶ」をキーワードにされた。
この字には、すでにこの身にいただいていることをよろこぶという意味が込められてあるとお話しくださった。
それはこのいのちであり、この生活であり、この仏縁を慶ぶということであった。
2500年という時空を超えて仏法が伝えられ、人間として生まれた私たちが新型コロナ騒動のただ中で、
共に仏法に出遇えていること。さらには、いのち終えたその時には仏さまと成らせていただくことが、すでに定まっていること。
「慶ぶ」の中身をお聞きすることで、見えなかった真実が見えてよろこびや感動が湧き上がってきた。

 昼の枝廣慶樹さんのご法話では、坊守さまとののろけ話を譬えにしながら、
「私ががんばっている!」という思い込みが、本当のことを見えなくしてしまっている。
さらに、ご門徒さんとのやりとりを紹介しながら、(生死の問題を)阿弥陀さまにおまかせ出来る有り難さをお話しくださった。
「お浄土に参るということは単に死んだ後の話ではなく、遺された家族を護り導くために仏さまとなって還ってきてくださるということなんです。」
とも述べてくださった。

 この度の仏教婦人会法座は、新型コロナ感染防止のため様々な試行錯誤の中で執り行われた。
「このような時にこそ、聴聞を!」皆が集い、喜怒哀楽を分かち合い、ともに救われていくという仏法に出会える場をなんとか工夫して整えたかった。
創建360年を数える源光寺においては、明治時代に一度全焼した歴史がある。
再建当時の材木は、地元の山からなんとか集めたものだったそうで、今でも縁側の左右の寸法が若干違っている。
本堂の伽藍がようやく再建された後も、ご本尊である阿弥陀仏をお迎えできない日々が数年続いたとも聞いている。
その当時の地域の方々も、様々な議論を交わしながら再建し、現代まで受け継いでくださったのであろう。
当日の朝、「慶音」のリハーサルを聞きながら「ご先祖の皆さま、なんとか法座が再開できました」と何度も感極まった。
ご法座の挨拶で、仏教婦人会の会長さんも涙ぐみ、声が上ずった瞬間があった。
「会長さんもそうだったのだ。私だけではなかった。同じような思いの中で、今日を迎えてくださっていたのだ」
私は、心から感動した。

「慶音」の歌と演奏とMCは大好評であった。
数日経った今でも、「久しぶりの法座に参られて良かった」という喜びの声に加えて、
「様々なミュージシャンのコンサートが中止になる中、久しぶりに生の歌声が聞けて良かった」
というお若い方のお声も聞けた。笑いも誘う二人の絶妙な掛け合いと、本気で仏法を学んでいるお二人の歌はその歌詞の深さも相まって心に沁みた。
「このような時にこそ、聴聞を!」と願う全ての方の思いが結集した、まさに一期一会の法座だった。本当に、有り難かった。
(写真=伊川潤)

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源光寺樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
樹木葬型公園墓地「びおらの丘」ご紹介動画

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
  として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
  などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹林葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
  わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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