人間がお願いする中身とは?

2020年7月24日


 それは除災招福という言葉に代表されるだろう。
そして、幸せとは「災いがなく、自分の健康・安全・学業成就などがかなうこと」ととらえ、
自分の幸せが叶うようにと神仏にお願いをする方は多いだろう。
むしろ、それが当たり前だと捉えている人の方が多いだろう。
その方々が「浄土真宗はお願いをするものではない」と聞いた時、「浄土真宗はなんとも冷たい」という受け止めになるのは当然である。
さらに、「浄土真宗では頼りにならないから、他の神仏に頼ろう」という人も出てくる。

 現代社会は、(宗教をも利用して)人間の欲望をあおり、その欲望を形にすることで著しい経済発展を遂げてきた。
特に戦後はその変化が可視化されたことで、自分たちが考えた幸せをより強く実感出来た時代だった。

 しかし、自分たちの考えた幸せは、完璧なものではなかった。
一部の人の幸せの裏で、様々な分断や格差を生み、いのちに対する優劣や差別を生んでしまっている。
さらに、全てのいのちを育んできた自然の営みをも狂わせ、地球環境の変化と共に他の動植物(そして人間)の生存を危うくしている。
一見、叶ったように思えた幸せであっても、いつまでもそのままであり続けることは出来ない。
健康・安全・学業成就も、実は無常なのだ。でも人間は、無常であることをなかなか認められないために、
目先を変えて新たな欲望を見つけ、追いかけごっこを続けてしまっている。

 本来、仏教とはどのような役割をしていたのだろうか。
現代の日本で捉えられているような、お葬儀・ご法事という「死者儀礼」にとどまるものではなかった。
「正見」という言葉が示すとおり、物事の姿を、自分の先入観や評価を入れずにありのままに見ることを教えてきた。
そして、私たちに「目覚め」「気づき」を与えるものであった。
いのちのありようを教え、人間や社会の実相に光をあて、さらにどうあればよいかと示唆を与えてきた。
その原点に立ち返る時、仏教は人間の欲望を叶える道具ではなかったと気づく。
人間の欲望は、かえって人間を苦しめていることに気づく。
まだ、手にしていない物を追い続ける人生は、「こんなはずではなかった」「むなしいものだった」と気づく。

 だからこそ、ただいますでにある幸せに気づくことの大切さを、仏教は教えてきた。
「新型コロナ禍に加え、各地の災害も続く今、すでにある幸せ?なにを生ぬるいことを言っているのだ」
とお叱りを受けるかもしれない。しかし、あえて言いたい。
「遙かに長い地球の営みの中にあって、福間玄猷としてのいのちをいただいたこと」
「言葉を通して、私を救う仏さまの教えに出会えたこと」
この二つを外して、これ以上にいったい何を幸せと言えるだろうか。(私は言えない)

最後に、「礼讃文」の冒頭を紹介しておこう。
「人身受け難し、今すでに受く。仏法聞き難し、今すでに聞く。    
この身今生において度せずんば、さらにいづれの生においてかこの身を度せん。
大衆もろともに、至心に三宝に帰依し奉るべし。」

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
「明るい方へ みんなで乗り越えよう!プロジェクト」

築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
源光寺樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
樹木葬型公園墓地「びおらの丘」ご紹介動画

お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/
福間玄猷YouTubeサイト
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仏教書朗読『あなたがあなたになる48章』第9章 福間玄猷YouTubeチャンネル

仏教説話紙芝居『もったいない ありがたい』(メッセージ動画つき)


■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
  として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
  などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹林葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
  わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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