「お寺さんに会えるのを楽しみにしていました」

2020年8月7日


 
 今日はお盆参り。平日の午前中なので大人の方(お母さんと娘さん)だけと思ってお宅に伺ったら、
お孫さん(中学生のNさん)の顔がチラリ。

私「あれ~今日は休み?」
Nさん「今日から夏休みです」
私「まあ、それは良かった。よく参ってくれたね。中学校はどんな様子ですか」
Nさん「週2日は、7時間授業です」
私「それは、くたびれるね。今、何年生になりましたか?」
Nさん「中学2年生です」
私「では、修学旅行がありますか?」
Nさん「来年の3月に延期になりました」
私「お母さん、今日のお参りとご法話をスマホで撮って、息子さんに送ってあげることが出来ますが、どうしましょうか」
東京には、息子さんがいらっしゃる。この夏は帰省が難しいだろうと思い、こんなご提案。
お母さん「では、お願いします」

 早速、持参した卓上用の三脚に私のスマホをセッティング。一緒にお経をあげ、ご法話に入る。
私「こうしてお仏壇の前に座り、仏さまに手を合わしている今、どんな気持ちですか?」
Nさん「心が落ち着きます。見守られているようです」
お母さん・娘さん「私たちも、同じです」
私「ああ、それは良かったです。私は一言も言わなかったのに、この場を落ち着く場所だ、
見守られているようだと感じていただけたことは、とてもうれしいです。
この場所をしっかりまぶたに焼き付けていれば、たとえ他の場所にいても今日のこの心の落ち着きを思い出すことが出来ますね。
お盆だから、亡くなられたおじいちゃんのためにお参りをしてくれたと思いますが、
同時に、このような場所をおじいちゃんがプレゼントしてくれたんだと覚えていてください。
(略)
浄土真宗がなぜ金箔をたくさん使った金仏壇を受け継いできたかというと、阿弥陀仏が放つ光を表現しているからなんです。
しかもその光は、阿弥陀仏が自慢するためではなく、苦しみ・悩み・煩悩を抱えながら生きている私たち一人ひとりのためなんです。
一人ひとりを照らし、守り、導いてくださる光なんです。阿弥陀仏の前に座る時、いつもそのことを思い出してくださいね。
今日はよく参ってくれて、有り難う」

 お茶をいただきながら、新型コロナ騒動がきっかけではじめたオンライン法事やyouTube配信のことを話しすると、
Nさんも娘さんと興味を持って聞いてくれた。
娘さん「家に帰って、“絵本のお坊さん”と早速動画を検索してみます!」

 「お寺さんががんばっているなら、私も!」と、若い世代の力づけに少しでもお役に立つのであれば、
私たちの試行錯誤は充分意味があると思っている。
帰りがけに「また来てくださ~い」というNさんの明るい声に「また来ま~す」と応える私がいた。
若い世代に必要とされるのは、何より嬉しいことである。
 
 さて、今晩は東京の息子さんと電話がつながるかな。

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
「明るい方へ みんなで乗り越えよう!プロジェクト」

築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
源光寺樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
樹木葬型公園墓地「びおらの丘」ご紹介動画

お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/
福間玄猷YouTubeサイト
https://www.youtube.com/channel/UCc73yUyaufMqtftsDFuoCoA?view_as=subscriber
仏教書朗読『あなたがあなたになる48章』第11章 福間玄猷YouTubeチャンネル

仏教説話紙芝居『もったいない ありがたい』(メッセージ動画つき)

「明るい方へ みんなで乗り越えよう!プロジェクト」

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
  として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
  などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹林葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
  わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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