わからないと気づいた時、行動が変わる

2020年8月8日

 隙間時間に庭の掃除を続けている。今までも、両親が掃除をしてくださっている姿は見ていた。
自分もいずれその番が回ってくると思っていたので、注意をして見ていたつもりではあった。
しかし、実際に自分がやり始めて気が付くことがいくつもあった。
まず、わからないことが多かった。時期に合わせた木々の手入れの方法や手順・使う道具などである。
だから、一つ一つを両親に確認するようになった。
ホームセンターに行っても、庭の掃除に関連する道具に思わず目が行くようになる。
よく見ると、便利な道具がいろいろあることに気づく。
また、昔何気なく聞いていたことも思い出されて、作業の大切なヒントになっている。いろんな情報誌もめくるようになってきた。
「わからない」と気づくことで、本気で尋ねよう、本気で見てみよう、本気で調べてみようとスイッチが入る。
そして、経験者に対して、尊敬や素直な気持ちで接するようになっていく。

 このことは、庭の掃除に限ったことではないだろう。世の中には、それぞれの道の専門家が存在する。
自分と関係ないと思っている時には、専門家に対しても簡単に評価や評論をしてしまうことが増えている。
でも、実はその専門家は私たちの見えないところで様々な試行錯誤を重ね、一つ一つ実績を重ねてこられたはずだ。
その道の厳しさを知っている人は、専門家に対して安易に評価や評論はしないだろう。
外から見える一部分だけを切り取って、見たつもり、わかったつもりになるのはやめておこうと思った。
(もちろん専門家の大前提として、自分自身や特定の団体の利益誘導のための忖度が行われてはならない。
また、専門家の意見をただ無条件に受け入れるということではなく、本気で尋ねるということが必要不可欠だと思っている)

 庭の掃除は概ね慣れてきたが、畑仕事などは、まだまだ父に任せしっぱなしである。
本当ならば、父の後ろ姿を見ながら一緒に作業をして、一つひとつ覚えていけばよいのだが・・・。
とりあえず、今日は庭の草取りが出来て、気持ちもすっきりとなった。おかげで、夕ご飯も美味しかった。

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投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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