新型コロナ騒動の今だからこそ いつもと同じように

2020年8月20日

いつもと同じように、太陽が昇る
いつもと同じように、季節が巡る
いつもと同じように、行事をする
いつもと同じように、収穫する
いつもと同じものを、食べる
いつも会う人に、会う
いつもの生活習慣で、過ごす
いつも行く場所に、行く

「いつもと同じ」を意識して行動を整えることで、自ずと心が落ち着くようだ。
新型コロナ騒動で様々な変化の中だが、だからこそ、「いつもと同じ」ことを大切にしたいと思うようになった。
 今日は、100年以上続いているお講寄り(=地域の法話会)に寄せていただいた。戦前・戦中・戦後・・・。
農繁期を除く毎月続けられてきた。地域の先祖が大切に護ってきたものだからと、今も相続してくださっている。
私自身も源光寺に入寺して以来、20年以上寄せていただいている。

集会所に地域の方が集まる。当番の方がお世話をなさる。
お寺と日程の相談/地域に連絡/集会所の掃除/ご本尊の軸をかけ、お飾りを整え、お花を供える/
皆さんをお出迎え/夏ならクーラー、冬にはストーブの準備/などなど。

お寺・地域のお講寄り・家庭での毎日の仏参、これらが三位一体となって、悲喜交々の日々を歩む人々の心の落ち着きや安らぎが醸成され、
浄土真宗という仏法が名実ともに生きる支えとなってきたのだ。
同じようなお講寄り(=地域の法話会)は、きっと全国各地に組織されていたはずだ。
そして、今も脈々と相続されているところがあるはずだ。

 現在は、核家族が増えそれぞれの生活習慣も変わり、お講寄りを勤められる地域も減り、
仏法よりも自分の都合を優先する世の中となってきた。この地域でも多様な意見が交わされる中ではあるが、
「いつもと同じ」ように今月も勤めさせていただくことが出来た。
新聞やテレビには出ないが、このような地道な努力にお礼を申しあげると共に、
私自身も「参って良かった」と思っていただけるよう、様々な工夫を重ねていきたい。

ちなみに、今日のご法話のテーマは、「お仏壇のロウソクを灯すのはなぜか?」とした。

このお講寄りには、本願寺から名号本尊と共に、次のような書状が届けられている。大変貴重なものである。

 今般その地において寄講取り結ばれ、法義相続の上より、年々冥加の志差し上げられ候事、
各々かねて法義深厚、神妙の至りに候。よってこのたび、寄講相続の為、印章附与せられ候。
末まで退転なきように出精せらるべく候。
 誠に当流の安心の一途は、何のようもなく、もろもろの雑行雑修、自力の心を捨て離れ、
一心に阿弥陀如来、今度の一大事の後生たすけたまえと、深くたのみたれば、
不可思議の願力によりて、一念のたちどころに光明摂取の大益をこうむり、
順次、報土往生を遂げしめたまふ事、疑うべからず候。
 この信決定のうえには、仏恩報謝の称名相たしなみ、王法・国法・仁義・五常の道を守り、
存命の間は美しく法義、油断なく相続せられ、今度の報土往生の素懐を遂げらるべき事、肝要に候也。

   明治二九年七月三日

                   備後国三次郡 酒河村西酒屋 相 続 講

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
仏教書朗読『あなたがあなたになる48章』第12章 福間玄猷YouTubeチャンネル

仏教説話紙芝居『もったいない ありがたい』(メッセージ動画つき)

「明るい方へ みんなで乗り越えよう!プロジェクト」

築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
源光寺樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
樹木葬型公園墓地「びおらの丘」ご紹介動画

お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/
福間玄猷YouTubeサイト
https://www.youtube.com/channel/UCc73yUyaufMqtftsDFuoCoA?view_as=subscriber

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
  として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
  などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹林葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
  わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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