だまされるほうが悪いのか

2020年8月29日


 
 写真は、毎日のように送信されてくるメールの一部だ。
直ちに迷惑メールとして処理をしているが、これを送りつけている人々の心の中を見てみたいものだ。
「だまされるほうが悪い」と思っているなら、それはとても悲しいことだ。
特殊詐欺事件に関しては必ずと言って良いほど「だまされてはいけません」と報道されているが、
あなたはその報道に疑問を抱くことはないだろうか。私は、順番が間違っていると思っている。
だまされた人を批判するより、まずは「だましてはいけません」とはっきり言わなければならない。
「うそをついてはいけません」という、幼い頃の教えてもらった言葉をぜひ思い出してほしい。

「そんな純粋な心だけでは、世の中を生きていけないよ」
「ついていいうそもあるだろう」
「捕まらなければいいではないか」
「正直者がバカを見るという言葉もあるではないか」
「あの人だって嘘をついているではないか」
などと言い訳をするかもしれない。確かに私たちは人間だから
「わかっちゃいるけどやめられない」動物だ。
「悪いと思ってもやってしまう、正しいと思っても出来ない」動物だ。
だからといって
「どうせ人間なのだから」
と開き直ることはしたくない。
「うそをついてはいけません」という基本をしっかり学んでいるからこそ、そうなっていない自分に「良心の呵責」を感じ、
反省や懺悔の思いが生まれるのであろう。
出来れば次は同じ過ちを犯さずにすむよう、わずかずつでも工夫を重ねていくことで、人間は磨かれてきたのだと思っている。

ちかいのことば
一、仏の子は すなおにみ教えをききます
一、仏の子は かならず約束をまもります
一、仏の子は いつも本当のことをいいます
一、仏の子は にこにこ仕事をいたします
一、仏の子は やさしい心を忘れません
*「仏の子」とは、実年齢での子どもを指すのではなく、「仏に願われた子ども」であるから、大人も子どもも共に「仏の子」である。

 「ちかいのことば」は、源光寺での毎月の子ども会や夏休みのサマースクールで、
20年以上子どもたちと共に唱和しているものである。(各地のお寺の子ども会やお寺が運営する保育所・幼稚園でも唱和されているものだ)

うそをつくことが当たり前になっている現代。子どもたちと一緒に唱和しながら、
改めてこの「ちかいのことば」の大切さと、それらを完遂できない自分自身のありのままの姿に気づかされている。

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/
福間玄猷YouTubeサイト
https://www.youtube.com/channel/UCc73yUyaufMqtftsDFuoCoA?view_as=subscriber
仏教書朗読『あなたがあなたになる48章』第12章 福間玄猷YouTubeチャンネル

仏教説話紙芝居『もったいない ありがたい』(メッセージ動画つき)

「明るい方へ みんなで乗り越えよう!プロジェクト」

築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
源光寺樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
樹木葬型公園墓地「びおらの丘」ご紹介動画

お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
  として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
  などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
  わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA