朝の霧 車の運転にはご注意

2020年10月19日

写真は、数日前の朝の三次の風景である。ご門徒さんの臨終勤行(いわゆる枕経)からの帰りである。三次は秋から冬にかけて、霧が発生する。10時過ぎにならないとお日様は出ない。この日も、濃い「霧」のためにあたりが見えず、車の運転が不安になるほどだった。朝から太陽がさんさんと降り注いでいた大阪出身の私からすると、三次は半日ほどを損した気分になる。

そういえば、私たちの結婚式当日も「霧」が出ていた。三次の霧のことなど何も知らなかった私は、その日の空模様を勝手に恨んでいた。「あ~あ、せっかく大阪からやってきたのに、私の三次での人生はこんな曇りで始まるのだ!」ホテルの窓のカーテンを開け、気持ちまでどんよりしたのを思い出す。あの時、空模様が曇りに見えたのは実は「霧」だったのに、物を知らないとは恥ずかしいことである。三次では、朝「霧」が出た日は、晴れることになっている。そう知らされたのは、だいぶ後のことである。

そして、マイナス要素に見えるこの「霧」のおかげで、名産である「ピオーネ」がおいしくなるとも聞かされた。また、その「霧」(=雲海と言う)を目当てに、遠くは広島市内からも写真家が集まってくるのだ。

やっぱり物事には、常に両面が隠れているのだ。(車の運転には、常に用心が必要だが)

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投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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