お寺以外の場所でも、各地で法話会が続けられている。「おこより」「お講」などと言われている法話会。源光寺でも、数カ所の「おこより」を勤めてきた。一年に何度も同じ顔ぶれが集うその場所では、同じご法話は出来ないから、自分の研鑽も兼ねた布教伝道の場になっている。地域の方々と顔なじみになり、素朴なお尋ねもお受けできるので、私にとって貴重な学びの場である。
その「おこより」の一つでお宿（＝会場）を引き受けて下さっていた方が、お手製のサンドイッチを持って、先日挨拶に来られた。
Tさん「コロナでしばらく「おこより」を休ませていただいていましたが、皆さんそれぞれに高齢（７０～９０代）になられたり、体調に不安があるということで、今年で終わりにさせていただこうと思うのです。ちょうど１０年にわたり、お世話になりました。長い間、有り難うございました。また、コロナが落ち着いて皆さんの体調もよくなられたら、お願いしたいと思います」
Tさんは、息子さんのおられる関西へ引っ越しをなさる前任の方からまとめ役を引き継がれ、お宿の提供やお仏壇の荘厳・お茶の接待など、本当によく心を砕いて下さった方だった。この１０年間、ほぼ毎月、それぞれの悲喜交々を語り合い、その中で仏さまの教えに出会えることを本当に喜んでくださるメンバーだった。だから、お受けする質問も直球であった。時には即答できず「じっくり調べてきます」と持ち帰ったこともあった。従来の「正信偈」に代わって『仏説阿弥陀経』の現代語訳を拝読したり、仏典紙芝居をご披露したりと、先駆的な取り組みをまずご相談できる皆さん。源光寺のご門徒ではない皆さんが、「源光寺さんのお話を聞きたい」と通い続けてくださったのだ。ご法話のあとは、お茶をいただきながら世間話が飛び出すこともあり、年末には忘年会と称してすき焼きを、夏には暑気払いと称して夕方から食事会をご一緒したこともあった。どれも、楽しい思い出である。
予想以上に早く「おこより」が終了となってしまった。とても残念だが、これまでの仏縁にお礼を申しあげたい。この「おこより」のように、コロナというきっかけでこれまで細々と続いていた地域の取り組みが、消滅していくものも少なくないのではと危惧している。だからこそ、「なげくだけでなく、新たな創造を」模索し続けたい。
写真は、少し予感がしていた先月に撮ったものである。熱心に仏法を求めて生きた方々のお姿を、しっかり記録としても残しておきたい。
■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
仏教書朗読 『あなたがあなたになる４８章』第３０章
２０２０「三好春樹さん公開講演会」前半
２０２０「三好春樹さん公開講演会」後半
仏教説話紙芝居『だいじょうぶだよ へいきだよ』（青少年版 メッセージ動画つき）
築地本願寺（浄土真宗本願寺派）ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
【はじめての浄土真宗】「正信念仏偈」現代語訳を聞くhttps://www.youtube.com/watch?v=XHidnswZxQM
【はじめての浄土真宗】在家報恩講ってなあに？https://www.youtube.com/watch?v=xHJD2KEW8Wg
樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha（ハスノハ）https://hasunoha.jp/
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/
絵本のお坊さん－福間玄猷YouTubeサイト
https://www.youtube.com/channel/UCc73yUyaufMqtftsDFuoCoA?view_as=subscriber
■絵本大好き住職が出来ること。
１．仏さまのお話（＝ご法話の会） ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
２．絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
３．悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
４．お寺での楽しい行事をご紹介します。－門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
５．お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
６．お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
７．お寺でのボランティアをご紹介します。
８．お墓の相続に関するご相談もお受けします。（樹木葬型公園墓地びおらの丘）
９．仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、わかりやすくお話しします。