平山郁夫先生を突き動かしたもの あの時の苦しみと悲しみ

2021年1月11日


お寺の事務室に、カレンダーがかけられている。「令和3年更生保護カレンダー」である。29年という長きにわたり、「平山郁夫画伯作品集」として刊行されている。同封の案内には、
「法務省の唱える“社会を明るくする運動”は、平和で安全な社会を築こうとする全国的な運動であり、その活動に賛同された平山先生のご協力で、作品の編集がされている」と記してある。
平山先生といえば、私自身もご縁が深い。もう20年以上前から『平山郁夫のお釈迦さまの生涯』を出講先のお寺さまでご紹介しながら、現代の私たちとも共通するお釈迦さまの出家の動機などについてご法話をさせていただいてきた。その本の冒頭には、平山先生の「出版によせて」と題するメッセージがある。

この度、博雅堂出版社から「お釈まの生涯」の本を出版することになりました。
この一連の作品は、私が昭和20年8月6日、 広島で被爆し、九死に一生を得た体験から生まれたものです。中学3年生の時、勤労動員中に被爆しました。私の修道中学では、教職員13名、生徒188名の、計201が即死しました。
私は助かりましたが、長く放射能障害で苦しみました。この体験を生かして、平和を祈る絵を描こうと思いました。
こうして「仏教伝来」が生まれました。昭和34年の院展に発表して以来、平和を祈り、鎮魂のために仏伝や、仏蹟などを中心に、東西文化交流やシルクロードを描き続けています。

そうなのだ。戦後生まれの私には、想像を絶する過酷な状況の中で生き延びなさった平山先生。原爆における後遺症を抱えながら、平和や仏法を求める絵を描くことに生きる意味を見いだされたのだった。
さあ、未曾有の東日本大震災10年を迎え、新型コロナ騒動ただ中にいる私たちは、何に生きる意味を見いだすことが出来るだろうか。

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
絵本のお坊さん-福間玄猷YouTubeサイト
https://www.youtube.com/channel/UCc73yUyaufMqtftsDFuoCoA?view_as=subscriber
仏教書朗読 『あなたがあなたになる48章』第32章

2020「三好春樹さん公開講演会」前半

2020「三好春樹さん公開講演会」後半

仏教説話紙芝居『だいじょうぶだよ へいきだよ』(青少年版 メッセージ動画つき)

築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
【はじめての浄土真宗】「正信念仏偈」現代語訳を聞くhttps://www.youtube.com/watch?v=XHidnswZxQM
【はじめての浄土真宗】小学生家族とのかけあい法話「なぜ働くの?」

樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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