バイク転倒「自業自得」のふり返りと気づき

2021年2月2日


・数日前まで所々残っていた路面の雪は、すっかり溶けていた。
・当日昼からは「福山ホースクラブ」に馬を乗りに行くため、早く配りたいと思っていた。
・朝、配りに出る時、三次特有の濃い霧が出ていた。
・いつも通りバイクで配るが、自分の吐く息でヘルメットのシールドが曇っていた。
・その地区の配布をお願いしている方の体調が思わしくなく、私が配ることになった。
・つまり、ここ数年バイクでは通ったことのない(車ではあるが)地区の道だった。
・お寺を出たアスファルトの道は、もう雪がなかった。
・しかし、その場所はほとんど日もあたらず、人通りもなく、泥がアスファルトを覆う細い道だった。
・路面がしっかり見えないまま、その場所に通りがかった。
・思いがけずぬかるみがあるように感じ、「転んではいけない!」と足をつこうとした。
・バイクの車体が斜めになった。
・ぬかるみにタイヤが滑り、転倒した。

「自業自得」。今回のバイク転倒の自業を振り返ってみた。自分の状態に加え、自分を取り巻く環境を正しく認識し、判断し、行動できなかった事をすべて含めるなら、やはり「自業自得」である。ただ、私はこの言葉を自分自身にのみ使いたいと思う。目の前の人に対して、「それは自業自得ですね」という言葉はかけたくないと思っている。なぜなら、その方の「自業」は他人からはなかなか見えないからである。もし、見えていない相手のことをさもわかったような気持ちになって「自業自得」「因果応報」と述べ、「それは仏教の教えですから」とたたみかけるなら、相手の方に「仏教とは、なんて冷たい教えなのか」と、大いに勘違いをさせてしまう可能性があるからだ。
では、私ならどうするだろうか。「転倒してしまったとのことですが、痛かったですね。けがは、どの程度でしたか。手当は出来ましたか。何か私に出来る事がありますか」と現状を伺いたい。その上で「転倒にいたるきっかけで思い当たることがありますか」と、ご自身が落ち着いて「自業」をふり返り確認できる、場所と時間を整えてあげたい。さらに、ご自身で「自業」に気づいたなら、「次はどうしたいですか」と、将来のより良き「自得」につながるような次なる「自業」を分かち合いたい。本来の「自業自得」は、自分にとっての善し悪しを超えた「因縁生起」に通じる言葉だと思っているからだ。

ちなみに、私自身の次なる「自業」は、霧が濃い場合は時間をずらすこと。さらに、ヘルメットの曇り止めをすること、そして、アスファルトが見えないところは、充分に減速して通ることだ。
その時配り損ねた『御堂さん』は、翌日無事に配り終えた。ただいまは、親指にやや痛みが残る程度に回復した。投稿をご覧いただいた皆さまには、ご心配をいただき、温かなお言葉もかけていただいた。とてもうれしかった。お礼と共に、ご報告とさせていただきます。

(写真は、昨年10月に撮影した納車当時のバイク)

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築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
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2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
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7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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