「子どもに迷惑をかけたくないですから」

2021年4月14日


源光寺樹林葬型公園墓地びおらの丘は、次のような電話相談からご縁が始まる。
「子どもたちは結婚していないので、私たちの代で家が絶えてしまう。どうしたらよいだろうか」
「遠方にあるお墓参りが難しくなってきたので、近くに迎えてひとつにまとめたい」
「自分たちは高齢になってきた。いざという時に子どもたちがお墓を求めることは大変だろうから、自分たちで準備をしておきたい」などなど。
そして、ほとんどの方が「子どもたちに迷惑をかけたくない」とお話しなさる。

新型コロナ騒動のこの一年だけでも、社会に様々な変化が生まれた。戦後70数年を振り返れば、その変化は大変大きなものがある。親の姿を見ながら生きてこられた世代が、その姿をそのまま真似したり、伝えることが出来ないほど、社会構造は大きく変わってしまった。その変化の大きさに戸惑いながら、日々を歩んでいる人がほとんどだろう。お墓の問題もその一つの表れである。これだけ人々の価値観が多様化し、国内外の新しい情報が瞬時に伝わり、変化のスピードが速い現代では、万人が納得するような正解はもはや見いだせなくなった。

そんな中で、住職として提案できることは何だろうか。まず、その方の抱えている不安や心配をお聞きすること。そして、ご縁ある方がお参りしやすい墓地を案内・提供すること。
びおらの丘は、2014年開設以来、次のような好評のお声をいただいている。
「以前のお墓だと、草刈りなどで苦労していましたが、こちらはすぐお参りが出来ていいですね」
「近くでお参りしやすくなりました」
「交通の便もいいので、子どもたちもよくお参りしてくれるようになりました」
「いつもお花が供えてあって、きれいですね」
「見晴らしも良く、公園みたいで気持ちがいいです」
「このようなお墓を探していたのです」
「担当の方も親切に話を聞いて頂いて、とても心強かったです」
「お寺が近くにあって、安心です」
「こちらにお参りをすると、心が落ち着きます」

各地にあるこれまでの墓地は、当家やそのご親族が代々管理・相続することが原則である。それに対して、このびおらの丘は、源光寺が墓地の管理・運営を行っている。開設当初、私は「源光寺に任せておけばいいから」と、皆さまのお墓参り(=仏縁)が途絶えてしまうことをとても懸念していた。しかし、先ほどの感想からもわかるように、これまで以上にそれぞれのお墓参りの回数が増えているようなのだ。

「子どもに迷惑をかけたくない」という消極的な気持ちで申し込まれた方々だったが、そのことがきっかけで、子や孫への仏縁が確かに花開いている。お寺をお預かりし、墓地を管理させていただいている住職としては、なによりうれしいことである。源光寺としては、単なるお墓の事業ということではなく、現代を生きる皆さまへの新たな仏縁作りを願ってこれからも取り組んでいく。
(写真:伊川潤 2021年春の合同法要の一コマ)

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
【はじめての浄土真宗】「正信念仏偈」現代語訳を聞くhttps://www.youtube.com/watch?v=XHidnswZxQM
「平和な時代が続いてほしい!」絵本のお坊さんのインタビューに

樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/
絵本のお坊さん-福間玄猷YouTubeサイト
https://www.youtube.com/channel/UCc73yUyaufMqtftsDFuoCoA?view_as=subscriber
2021年源光寺春の彼岸法座ご法話 その1https://www.youtube.com/watch?v=Y6i3SpVJL1c
仏教書朗読 『あなたがあなたになる48章』第46章

仏教説話『だいじょうぶだよ へいきだよ』(英語版)
https://www.youtube.com/watch?v=oaltcYtm0lE
福間玄猷 × 夜な夜なZoomバル コラボ企画その1
https://www.youtube.com/watch?v=YmUHZgFEWQw&t=5069s

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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