お寺は子どもたちの応援団 『仏教聖典』を贈った話

2021年5月5日

20年以上続いているお寺の子ども会「ルンビニー子ども会」。毎年3月の卒業式には、6年生に特別なプレゼンを贈る。それは、(公財)仏教伝道協会が出版している『仏教聖典』である。皆さんの中にも、各地のビジネスホテルに宿泊した時、客室の引き出しに入れてあった『仏教聖典』を思い出す人がいるかも知れない。中学校に進学する子ども達なので、自ずと英語に触れる機会も多くなる。だから、英語対訳付きの『仏教聖典』を卒業記念としてプレゼントしてきた。

山口在住のちひろさん(歌手・作詞家・作曲家)が、源光寺の「トーク&ライブ一期一会」にご出演くださった時の話。
東京で長年音楽活動をされていたちひろさんは、所属事務所との方向性の違いから故郷に帰ってこられた。これからの道を模索していたそんなある日、何気なく本棚を眺めていた。ふと目に留まったのが、今は童謡詩人として有名になった金子みすゞの詩集。それは、ちひろさんがかつてお父さまから贈られたものだった。何かに導かれるように、その詩集を手に取りページをめくる。しばらく読んでいくうちに、ちひろさんは気づいた。「私が伝えたかった歌の世界がここにある!」と。それ以来、金子みすゞの詩にメロディーをつけて歌い続けている。ちょうどその年は、金子みすゞ生誕100年の節目だったそうだ。

このちひろさんのエピソードが教えてくれるように、もらった時にはその大切さや価値に気づかず置きっぱなしにしていることがある。しかし、それは無駄になるのかというとそうではない。人生の節目において再び手にした本が、その後の方向性を大きく変えていくことはまれではない。いつの日か再び手に取った『仏教聖典』が、子どもたち(もう大人になっているかも知れない)の支えになってくれることを願っている。

*仏教伝道協会 発願者 沼田惠範について
仏教伝道協会のことを語るには、先ず一人の実業家・沼田惠範師(株式会社ミツトヨ創業者1897~1994)のことを語らなければならない。
彼は、去る昭和9(1934)年に現在の事業を始めたとき以来、事業の繁栄は天・地・人により、また人間の完成は智慧と慈悲と勇気の三つが整ってのみできるものであるとして、技術の開発と心の開発をめざして会社を設立した。
世界の平和は人間の完成によってのみ得られる。人間の完成を目指す宗教に仏教がある。
彼は半世紀をこえる会社経営のかたわら、仏教伝道のために仏教音楽の普及と現代化を志し、仏教聖画や「仏教聖典」の普及に努めてきたが、昭和40(1965)年12月、これら一切の仏教伝道事業を組織化し、これを世界平和の一助とするために私財を寄進した。(公財)仏教伝道協会ホームページより

■ご紹介:(公財)仏教伝道協会『仏教聖典』について
https://bdk-seiten.com/

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/
絵本のお坊さん-福間玄猷YouTubeサイト
https://www.youtube.com/channel/UCc73yUyaufMqtftsDFuoCoA?view_as=subscriber
2021年源光寺春の彼岸法座ご法話 その2

仏教書朗読 『あなたがあなたになる48章』第48章

仏教説話『だいじょうぶだよ へいきだよ』(英語版)
https://www.youtube.com/watch?v=oaltcYtm0lE
福間玄猷 × 夜な夜なZoomバル コラボ企画その1
https://www.youtube.com/watch?v=YmUHZgFEWQw&t=5069s
築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
【はじめての浄土真宗】「正信念仏偈」現代語訳を聞くhttps://www.youtube.com/watch?v=XHidnswZxQM
「平和な時代が続いてほしい!」絵本のお坊さんのインタビューに

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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