「でも・・・あの日、私、何もできなかった」

2021年5月22日


冒頭の言葉は、今週スタートしたNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』で、金曜日に本放送、今日の土曜日版での台詞である。NHKホームページによると、
「連続テレビ小説104作目となる本作は「海の町」宮城県・気仙沼で生まれ育ち、「森の町」同・登米で青春を送るヒロイン・永浦百音が、気象予報士という「天気」に向き合う仕事を通じて、人々に幸せな「未来」を届けてゆく希望の物語」
と紹介されている。

皆さんの中にも、主人公・百音の表情と台詞であの当時がよみがえり、心揺さぶられた人がいるかも知れない。私もその一人だった。私は直接の被災はしていないが、近隣のお寺さまと一緒に何度となく現地に足を運んだ一人だ。体育館の避難所や仮設住宅だけでなく、遺体安置所でお参りをさせていただいたこともあった。涙がこぼれ、声を震わせながらお経をお勤めした。
自分の無力さに愕然とし、政治や社会の様々な仕組みに絶望を覚え、自分自身の様々な葛藤に悶々とした年月が続いた。意識して忘れようとしたこともあった。そして、最近は、新型コロナ騒動が最優先事項となっていた。

図らずも、『おかえりモネ』のワンシーンがあの当時に私を引き戻した。「百音もそうだったんだな」テレビを見ながら、私も涙がこぼれた。悲しい記憶がよみがえることは辛いことだ。でも、「私だけじゃなかった」そして「あの時のことを忘れないように、丁寧に伝えようとしてくれている」ことに、私は心強さを感じる一人である。だからこそ、筆舌に尽くせない悲しみや苦しみを背負って生きている百音のこれからを応援したくなるし、百音の成長にこちらが励まされるのである。
「そこから、百音はどう生きる?」そして「私はどう生きよう?」
まさに「ともに生きている」一コマである。

■ご紹介:NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』
https://www.nhk.or.jp/okaerimone/index.html

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
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仏教説話『だいじょうぶだよ へいきだよ』(英語版)
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2021年源光寺永代経法座ご法話 その1

築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
【はじめての浄土真宗】「正信念仏偈」現代語訳を聞くhttps://www.youtube.com/watch?v=XHidnswZxQM
かけあい法話「おかげさまってどんな意味?」

樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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