急に激痛が・・・ しゃがみこんだ私

2021年6月12日


前の晩に背中に鈍い痛みを感じていた。だから、「JOBA」にも乗ってストレッチをしたつもりだった。次の日の朝、布団から立ち上がる時、痛みが強くなったのを感じた。壁や手すりを持ってそろりそろりと一階へ下り、ご飯を食べた。食器を下げようと立ち上がると、痛みが襲う。両膝に手をつきながらだと、なんとか歩ける。今日は、朝からお参りがある。準備をしようと部屋に行くと、「ズン!」と背中に痛みが響いた。思わず、その場にしゃがみこんだ。初めての痛みだ。「どうした、オレ!」なんとか着替えなくては。手をついて、そろりと立ち上がる。立てた!大丈夫か? しかし、手を離し重心をかけた途端、またズーンと痛みが。また、じゃがみこむ。どの位置に重心を置けば、痛みがなくなるのだろうか?色々やってみるが、どうも分からない。お参りに出発する時間は、刻々と近づいてくる。とにかく、着替えなければ。椅子に座ったり正座をするときは、痛みが和らぐことに気づいた。椅子に座って足袋を履き、畳に座りこんだまま白衣を着て、そろりと立って袴をはき、なんとか衣をはおうことができた。激痛のため、お参りを休ませていただこうかと一瞬頭によぎったが、亡きお父さまの七日参りなので、なんとか伺うことにした。出発直前に、母が湿布と痛み止めを勧めてくださったので、早速湿布を貼ってもらい、痛み止めを飲んで家を出る。いつものお袈裟の入った風呂敷包みが、重く感じられる。車の運転席に乗ってしまえば、痛みを和らぐが、問題はお宅に到着してからだ。

膝に手をつきつつ、そろりそろり歩き仏間へ。亡きお父さまもかつてヘルニアで難儀をされ、手術をなさったこともあったそうだ。「痛いですよね。難儀ですよね」と、我がことのように声をかけてくださり、「これで良かったら、使ってください」と帰り際に、たくさんの湿布を持たせてくださった。涙が出るほど、嬉しかった。なんとかお参りを済ませ、お寺に帰った。その日は他に出かける用事はなかったので、椅子に座ってできる事務仕事をする。本当ならすぐにでも病院に行きたかったが、なんとその日は木曜日。どこの接骨院も休業だ。明日までなんとかしのがなければ・・・。頭の中でいろんなことがよぎった。「この痛みは何だ。ぎっくり腰か?でも、痛みの中心は、背骨とは違うようだし。この歳で、こんな痛みを抱えるなんて。この痛みが続いたら、私はどうなるんだろうか?痛みがもっとひどくなり、日常生活に支障が出るようなら、家族にも迷惑をかけるようになるのか?これまで張り切って草刈りをしてきたのに、なんと情けない体であるか・・・」将来への不安が勝手に増幅し、自分の身体の弱さに情けなさを感じた。

次の日、かつてお世話になった接骨院を受診した。先生は「これもぎっくり腰ですね」と診断。ここ数日の草刈りの話をすると、「やっぱり、それがこたえているんですね。筋肉の奥の方までずいぶん凝っていますよ」私は、その日その日に痛みが出なかったので、自分の体もまだ大丈夫なのだと内心喜んでいた。もし、スポーツ後のようにすぐに痛みが出ていれば、筋肉痛だと確認できて日々のケアをしていただろう。しかし、あれほどの作業してもその日その日の筋肉痛は出なかったので、過信してしまったのだ。その溜まりに溜まった筋肉の凝りが、あの激痛となって現れたのだった。「あと数回通ったら、大丈夫でしょう」と、アドバイスしてくださった。3日目の今日は、少しずつ体の動きが戻りつつある。時々痛みを感じるが、思わずしゃがみこむことはなくなった。

先生はすごい。身体に出ている症状から、きちんと原因を診断してくださる。さらに、対処の方法も教えてくれる。改善の見通しも示してくださる。「自分で治る力があるんですよ。私たちは、それを助けるだけなんです」と、直接の痛みだけでなく、勝手に湧いてくる心配や不安をも見越して声をかけてくださる。本当に心強いと実感した。

ふと、ある時に聞いたご法話を思い出した。
「仏さまのことを、医王とも表現するのですよ。お医者さんが病人を救うように、仏さまが人々を救ってくださることをたとえたものです」と。お釈迦さまは、真実を悟った上で、私たちの苦悩の原因を見通し、その苦悩を分かち合い、受け止め、乗り越える道を示してくださったのだった。

もし、いぶき接骨院の先生に出会っていなければ、激痛の原因やその対処法がわからず、私は今でも痛みや不安を抱えていただろう。同じように、お釈迦さまの教えに出会っていなければ、私の人生は自分や世間の欲に振り回されたものに終わっていたであろう。

それぞれに、不思議な出会いを賜ったものだ。感謝・合掌

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投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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