ふと、話が広がる人 そうでない人・・・

2021年7月6日

お寺の法座が終わった翌日、地域のお宅に届け物に伺った。ちょうど、仕事から帰って来られた息子さんとばったり。地元の行政職である彼とは、数年ぶりの再会だ。「源光寺です。久しぶりですね。お届けものに寄せてもらいました。(中略)お父さん・お母さんにもよろしく伝えてください」と、用件を伝える。多くの場合、これで会話が途切れてお宅を失礼することがほとんどだが、少し感じるものがあった私は、続けて「元気ですか?」彼は「ぼちぼちです。(源光寺さんは)元気ですか?」私も「ぼちぼちです」と返事。お互いに、クスクスと笑いあった。(もうちょっと話が出来るかも)と感じた私は、「よく日焼けしていますね」(中略)「今、何課にお勤めなんですか?」(中略)「そこは、どんな雰囲気ですか?」(中略)「慣れないところで、いろいろ気分使いますね」などと、しばらく会話を重ねることが出来た。帰り際「またお会いしましょう」と言って、車に乗り込んだ。別れの挨拶をした後は、すぐ玄関を開け中に入る方がほとんどだ。彼は、郵便ポストから郵便物を取って確かめていたのか、少しこちらを気にしながらまだ玄関先に立っていた。その後ろ姿に気づいた私は、軽くクラクションを鳴らして手を振った。彼も、軽く会釈を返してくれた。まだ30代であろうと思われる彼は、いわゆる腰送りをしてくれたのだ。その日がたまたまだったのか、私がそう思い込んだのか、彼が心がけているのかは知らない。ただ、とても好感を持ったことは事実である。

人との関わりとは、まさに十人十色である。たとえ、何十年関わっていたとしても用件のみの伝達で一向に話題が深まらない人が居る一方、本当に久しぶりに会っても今回の彼のようにもう少し話をしてみたいと思わせる人がいる。なんとも不思議な出来事だった。
前日にお寺での大きな法座が終わり、ほっとした私。そんな自身の心の余裕もあったのかもしれない。私も、彼のように「ふと、もう少し話がしたくなる人」と受け止めてもらえたらいいなあと思った。とても大切なことを学ばせてもらった彼に、感謝。

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
【はじめての浄土真宗】「正信念仏偈」現代語訳を聞くhttps://www.youtube.com/watch?v=XHidnswZxQM
樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/
絵本のお坊さん-福間玄猷YouTubeサイト
https://www.youtube.com/channel/UCc73yUyaufMqtftsDFuoCoA?view_as=subscriber
かけあい法話「世界最古のお寺」

仏教説話『だいじょうぶだよ へいきだよ』(英語版)
https://www.youtube.com/watch?v=oaltcYtm0lE
『みちしるべ 八正道シリーズ 正思惟 正しい考え方』実るほど頭の下がる稲穂かな

築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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