だれが見ていなくても お月さまが・・・

2021年7月21日


ここ数日、お寺さまでのご法話や地域での講演が続いていた。それが昨日で一段落。今日は、久しぶりに築山の草取り。このところの暑さはひどく体に堪えるため、昼間は全く草取りができなかった。今日は夕飯を済ませ日が沈んでからの約1時間。連日の猛暑で、築山の苔も乾き気味。しばらく草取りができていなかったので、草の生え具合を見ると時間の経過を感じる。少し懐かしい気持ちで草取りをし、そのついでに少し色の変わり始めた紫陽花の剪定をした。これまでは眺めるだけだったが、最近見た園芸家の動画で「早めに花を切り取る方が良い」と教えてもらった。そのタイミングやはさみを入れる場所なども、丁寧に教えてくれていた。来年も綺麗に咲いたらいいなと思いながら、紫陽花の剪定を終えた。ささやかな充実感を抱きながら玄関を入ろうとすると、空に浮かぶ月に目がいった。こんなきれいな月を見たのは、久しぶりではないだろうか。

幼い頃は、どこまでもついてくるお月さまにとても不思議な気持ちがしていたっけ。どれだけ走っても、歩いても、元の道に戻っても、お月さまはどこまでもこの私についてくる。そんな子どもの頃を、ふと思い出した。そのような原体験は、私だけではないだろう。きっと、人間が共通に持つものだったのではないだろうか。だから、昔の親は「誰が見ていなくても、お月さまが見てるよ」と教えることができたのだろう。お月さまだけでなく、「お天道さま・お星さま・ご先祖さま・仏さまが見ている」とも教えてきたのだ。その言葉は、自ずと一人ひとりの内省や自律を促してきたのだと思っている。

「誰も見ていないから、悪いことをしても平気だ」「法律に書いていないから、構わないだろう」「他の人がやっているから、自分もやってしまおう」という思いで生きている人が最近多くなったように感じるのは、私の思い過ごしだろうか。これだけ文明が発達し、知識がはるかに豊かになった私たちだが、その文明や知識がは本当に一人ひとりの人生をしっかりと支えるものになっているのだろうか。人を困らせ、自分のわがままを叶えるだけのものに成り下がっていないだろうか。改めて「見られている」という謙虚な気持ちで、日々を歩んでみたいと思った。そしてもし、生きる元気が萎えた時には「見られている」から一人ではないのだと思いだし、再び踏み出せるようになりたいと思った。

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
【はじめての浄土真宗】「正信念仏偈」現代語訳を聞くhttps://www.youtube.com/watch?v=XHidnswZxQM
樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/
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https://www.youtube.com/channel/UCc73yUyaufMqtftsDFuoCoA?view_as=subscriber
2021年源光寺永代経法座ご法話 その1 https://www.youtube.com/watch?v=9gMcPa0WCLc&t=128s
仏教説話『だいじょうぶだよ へいきだよ』(英語版)
https://www.youtube.com/watch?v=oaltcYtm0lE
『みちしるべ 八正道シリーズ 正思惟 正しい考え方』実るほど頭の下がる稲穂かな

築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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