「玄猷さんのお経が懐かしかったです!」

2021年7月29日

当時、私は三次に来たばかり。おそらく初めて、七日参りに寄せていただいたお宅ではなかっただろうか。お祖父ちゃまのお葬儀が終わり、娘さんと2人のお孫さんが続けて参ってくれていた。その頃、お兄ちゃんは高校生、弟君は中学生だったと覚えている。満中陰のお斎の席で「源光寺サマースクールのスタッフとして手伝いに来てくれないか」と声をかけたこともあった。一周忌を済ませたころから、それぞれ学校やクラブ活動が忙しくなり、彼らと会うこともなくなっていた。時折思い出すことはあったが、所在も知らず連絡するすべもなく年月が過ぎていった。

ある朝早く、1本の電話が入った。第一声は、「00ですが、おばあちゃんが亡くなりました。」その声だけでは、一瞬誰かわからなかった。私がかすかに覚えていたお兄ちゃんの名前を、おそるおそる出してみた。「はい、そうです」との返事。確かに20数年が過ぎていた。その声はもう大人の声であり、その応対はすっかり社会人だった。

お通夜で、2人の兄弟に再会した。一緒にお経をあげ、おばあちゃんとの思い出を親族と一緒に分かち合った。「本当なら、違う場面で会いたかったね。でも、このようなご縁でもなければ、会えなかったよね。」お通夜の帰り際に、ともに30代になっている兄弟と再び言葉を交わした。
お兄ちゃんは、「玄猷さんのお経が懐かしかったです。いつも現実の仕事に忙殺されているので、お経を聞いている時間は心穏やかになりました。おばあちゃんを思う時間になりました。ちょっと我に返ったような。お経が始まるまでは、仕事を預けてきた会社のことなどが頭の中をグルグル回っていたけど、少し落ち着いて、死ぬって言うことはどんなことなんかなとか、心が洗われたというか、日頃はこんな風に立ち止まれないんで」
弟君は「会社の研修で、宗教に学ぶということがあって、それ以来自分でもお寺に行ったり、少し勉強したりしています。お経の内容は歌詞のように刷り込まれているので、最近はその意味が知りたくなってきています。言い方はよくわかりませんが、玄さんに来てもらってよかったなと思います」
お兄ちゃんは、「玄猷さんに色々質問したいですね」ともつぶやいてくれている。今は広島市内で勤務していると聞いたので、時機を見て食事を共にしながらじっくり語り合いたいと思っている。

おじいちゃんとの別れという幼い頃の悲しみは、今、大切な仏縁として実っていることを実感した。僧侶、そして住職としては、なによりうれしい再会だった。私の後ろ姿から彼らが何かしらを吸収してくれたなら、望外の喜びである。

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
『みちしるべ 八正道シリーズ 正業 正しい行い』降る雨は同じである

築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
【はじめての浄土真宗】「正信念仏偈」現代語訳を聞くhttps://www.youtube.com/watch?v=XHidnswZxQM
樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/
絵本のお坊さん-福間玄猷YouTubeサイト
https://www.youtube.com/channel/UCc73yUyaufMqtftsDFuoCoA?view_as=subscriber
仏教説話『だいじょうぶだよ へいきだよ』(英語版)
https://www.youtube.com/watch?v=oaltcYtm0lE

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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