「草刈りに行きましょうか?」1本の電話にびっくり

2021年8月4日

ある日の夕方、携帯がなった。「草刈りに行きましょうか?」三次市内のその方は、「墓地の法面の草が伸びて、がっかり」というFacebookの投稿をたまたま見てくださったようだ。私としてはぼやくだけで十分で、危険が伴う急勾配の草刈りを当初どなたかにお願いするつもりはなかった。でもその方は、私のことや源光寺のことをよくよくご存知くださる方だ。家族総出で源光寺の応援をしてくださり、子どもさんも源光寺サマースクール卒業生である。富士山にも一緒に登った間柄でもある。

お電話から15分程度で、軽トラに草刈り機を載せて駆けつけてくださった。「玄猷さんは忙しいでしょうから、後はこちらでやっておきます」と言ってくださったので、私は言葉に甘えて、まだ残っていた『御堂さん』配りに出かけた。私がお寺に帰って来た時には、もうすっかり暗くなっていた。翌朝、墓地に行ってみると、写真のようにすっかり綺麗になっていた。あとでお礼をかねてお電話したら、50分程度で刈り終わったとのこと。お仕事柄、身体をいつも鍛えておられることに加えて、草刈りも慣れておられるのだろう。短い時間に、私の想定をはるかに超えた広い面積を刈り上げてくださっていたのだ。私は、感動した。草を野焼きしながら、いろんなことを考えた。
私自身の経験や知識や能力だけで世の中を見ると、どうしようもない課題や問題が山積しているように見えるけれど、それぞれの得意分野を持つ方々がその能力を十分発揮できるお膳立てさえ整えば、地域や世の中はまだまだより良い方向へ創造していくことが可能になるのではないだろうか。今回の草刈りのように。

その方は「休みで身体が鈍っていたので、身体を動かすちょうどいい仕事になりました」と声をかけてくださった。「この程度なら、いつでも声をかけてください。いつでも刈りに行きますよ」とも。草刈りだけでなく、さりげない心遣いができる素晴らしい方だ。私とほぼ同世代のその方は、これからもきっと地域でいろんな力を発揮されるだろう。

「ああ、これで、お盆参りをなさる方を気持ちよくお迎えできる!!」綺麗になった法面を眺めるたびに、これまでより何倍もの喜びと心強さをかみしめている。

*Facebookを通じて除草剤のご提案を頂いたり、遠方からも「刈りに行こうか」とのお声かけを頂き、さらに私の身を案じるメッセージもたくさんいただきました。とても、うれしかったです。この場を借りて、お礼を申しあげます。

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/
絵本のお坊さん-福間玄猷YouTubeサイト
https://www.youtube.com/channel/UCc73yUyaufMqtftsDFuoCoA?view_as=subscriber
仏教説話『だいじょうぶだよ へいきだよ』(英語版)
https://www.youtube.com/watch?v=oaltcYtm0lE
『みちしるべ 八正道シリーズ 正業 正しい行い』降る雨は同じである

築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
【はじめての浄土真宗】「正信念仏偈」現代語訳を聞くhttps://www.youtube.com/watch?v=XHidnswZxQM

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA