後輩僧侶からの思いがけないプレゼントに にっこり!

2021年8月23日

後輩僧侶から頂いたネクタイを締めて、会議に出た。このネクタイは「三次組若手寺族会」という任意団体の代表を辞任するにあたり、後輩僧侶の皆さんからいただいたものである。洋服に疎い私はブランド名を知らないが、「きっといい値段がしたのだろう」と思わせるとても立派なネクタイである。このような心遣いを、想像だにしていなかった私。「何がいいか、悩みました」と、後輩が私のことを思い出しながら色々品定めをしてくれたことに、大いに感激した。

「三次組若手寺族会」とは、私が三次に入寺して数年後に立ち上げた会である。「気兼ねなく顔を合わせることが出来、交流を深め、学びも共に出来たら」との趣旨である。これまでには忘年会だけでなく、「自死・自殺に関わる」研修会や子ども狂言教室のほか、「親鸞聖人750回大遠忌子どもお待ち受け法要」(2010年)を三次ワイナリーで共同開催するなど、さまざまな思い出がある。
50歳が退会年齢となるため、最後の三年間に代表を務めた。この三年間では、寺院の社会貢献活動の一環としての「子ども食堂」、誰もが自由にお寺に足を運べる「フリーマーケット」、僧侶と気軽に出会い語らえる「坊主バー」などを検討してきた。しかし、さまざまな壁(新型コロナ騒動も)にぶつかり、どれも実現が出来なかった。その中でも、中国新聞社・櫻井邦彦記者(当時)をお招きした研修会「人口減少寺院の底力-地方紙記者のインパクトルポ-」や、腫瘍精神科医・清水研先生をオンラインでお招きした研修会「病を抱えた方との向き合い方」は、本当に心に残るもので、今でもさまざまな言葉がよみがえることがある。

この20年を振り返れば、インターネットの普及に伴い時代の流れが速くなった。そして、人々の価値観が多様化し、都市と地方におけるさまざまな格差が拡がったと感じている。その格差は行政だけでなく、宗教界についても同じである。これまでは、あらゆる組織の上部団体が丁寧に審議しおろしてくる施策を実施することで、その成果を地方でも実感することが出来た。しかし、ここ最近の変化として、上部団体がおろしてくる施策が現場となかなかマッチしなくなったことを感じている。そもそも、最前線の現場の声が上部団体に届きにくくなっている。では、声が届かないことを嘆くだけでなく、上部団体の指示を待つだけでなく、現場同士で横の連携を取りながらそれぞれが出来る事を重ねていくことが必要ではないかと考えてきた。その意味からも、地元の若手僧侶が気兼ねなく語り合えて悩みや喜びを共有し、新たなアイディアを出し合い、連携できることが僧侶自身の支えにもなり、それが地元の門信徒さんを支えることにもつながると考えてきた。私自身も、大いに力をもらってきた会だったのだ。

当初は、三次に迎えていただいたことを喜びと感じていたが、今後は、次の世代に仏法を相続し、寺院継承をしてもらえることを何よりの喜びとしたい。ただ、若手に期待をするだけでは無責任であるから、年を重ねた者として現場のあがきをもう少し続けていきたい。「失敗があるとするなら、それは現状に対して何もしないことです」とお話しくださった櫻井さんの言葉が、いつも私の頭によぎるのである。「若手寺族会」の皆さんに感謝とエールを送り、筆(?)を置く。

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/
絵本のお坊さん-福間玄猷YouTubeサイト
https://www.youtube.com/channel/UCc73yUyaufMqtftsDFuoCoA?view_as=subscriber
2021源光寺お盆の法座-編集途中 https://www.youtube.com/watch?v=lGVbdy0cCmA
2021年源光寺お盆のかけあい法話「お盆ってなあに?」

『みちしるべ 八正道シリーズ 正精進 正しい努力』
人間に生まるること 大いなるよろこびなり

築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
【はじめての浄土真宗】「正信念仏偈」現代語訳を聞くhttps://www.youtube.com/watch?v=XHidnswZxQM
樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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