広島にも再び緊急事態宣言 あの頃は予定調和を嫌がっていたが

2021年8月25日

高校生の頃だっただろうか?「朝起きて、学校行って、勉強して、クラブで泳いで、家に帰って、宿題して、また次の日学校行って・・・。毎日おんなじことの繰り返しってつまらないな!」友だちと、学校の踊り場を駆け下りながら、世の中をさも見通したようにつぶやいていた。世の中の予定調和を否定し、その中で生活している自分自身をも卑下する気持ちがあったのだ。(予定調和とは、人や物事が予想どおり順調に動き、結果もその通りになることを指す言葉とある)

今となっては、あの頃がいかに甘えた日常であったかと痛感している。あたりまえのことがあたりまえに出来て、自分や周囲において大きな変化がなく過ごすことが出来ていたことは、なんと幸せなことだったかと振り返っている。そして、本当はあちらこちらに大きな変化があったのだろうが、その変化を見ようとせず自分の生活だけに関心事がとどまっていたのだろうと、当時の視野の狭さに恥ずかしさを感じている。

「アジアの国々は」「一年もすれば」「ワクチンができれば」「ワクチンを大勢が接種すれば」・・・。私たちは、新型コロナ騒動において、専門家が立てた様々な見通しを聞きながら過ごしてきた。その見通しに「希望」さえ感じていた。しかし、現実にはそれらの見通しがことごとく覆され、我が国においても医療崩壊という言葉が聞かれるようになってきた。新型コロナ騒動の影響は、全世界の人々に波及し、しかも長期化している。加えて、日本各地での豪雨被害。本当に、辛いことだ。大声で叫びたくなる衝動に、襲われることさえある。そこで、深呼吸してみた。考えてみた。そして、ある言葉がよみがえった。「諸行無常」という言葉だ。私たちは、まさに今「諸行無常」を生きているのだ。予定調和が成り立たない今を生きているのだ。言葉を知っているのと、その現実のただ中にあるのとではこれほど大きな違いがあるのか!これが、本当に生きるということなのか!!これほど過酷なことなのか!!
今までは、医療制度をはじめとするあらゆる社会の仕組みに守られて予定調和の中で生きることが出来たが、新型コロナという新たな条件が加わったことで、私たちの生活は大きな変化を余儀なくされているのだ。だから、「辛い!」「大変だ!」「早く元の生活を!!!」と感情に振り回されるのは当然だ。しかし、その先には、「諸行無常」という現実を真っ直ぐに覩て、新たな仕組みに立て直す時期が来るのだろう。「無常感」から「無常観」への転換である。そして、それらの立て直しには、どのような願いを込めるのか、しっかり吟味されなければならないと思っている。

広島県でも、緊急事態宣言が出された。「9月12日まで」となっているが、誰も断定は出来ず、延長も充分あり得る。さあ、予定していた「彼岸のご法座」「各団体の会合」の開催可否について、役員さんとの相談に入ろう。9月下旬に三好春樹さんをお迎えする「認知症介護に関する公開講演会」、10月初旬に大正琴モンアンサンブルの皆さんをお迎えする「トーク&ライブ一期一会19」の実施についても、最悪を想定し、最善を尽くそう。

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
絵本のお坊さん-福間玄猷YouTubeサイト
https://www.youtube.com/channel/UCc73yUyaufMqtftsDFuoCoA?view_as=subscriber
2021源光寺お盆の法座-編集途中 https://www.youtube.com/watch?v=lGVbdy0cCmA
2021年源光寺お盆のかけあい法話「お盆ってなあに?」

『みちしるべ 八正道シリーズ 正精進 正しい努力』
人間に生まるること 大いなるよろこびなり

築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
【はじめての浄土真宗】「正信念仏偈」現代語訳を聞くhttps://www.youtube.com/watch?v=XHidnswZxQM
樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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