『とんでいったふうせんは』久しぶりに絵本に感動

2021年9月16日

私はこれまで、「生老病死の苦脳にいかに向き合うか、分かち合うか、抱えていかに生きていくか」これらの根本的な問いに道しるべを与えて下さった方がお釈迦さまであり、仏教であると聞いてきた。さらに、僧侶としてその学びを皆さまと分かち合ってきた一人だ。
しかし、10年以上も前に直面した祖父母の病気や老いについて、その向きあい方が全くわかっていなかった。特に、祖母の不可解な数々の行動について、「あれは、認知症の現れではなかったか」と今になって気づくありさまで、当時は全くわかっていなかったのだ。あれから時は過ぎたが、今後、65歳以上の高齢者の約5人に1人が認知症になり、2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで死亡するとの見通しが出されている。そのような時代に、家族が老いや病を抱えた時、介護の関する諸問題はとても多岐にわたり、専門職に任せて解決するという単純なものではない。ご門徒さんからのご相談も増えてきたと同時に、家族や自分自身の問題としてもまず現場を学ぶことから始めようと思い立ったのである。

新型コロナ騒動によって、リアルな研修や講習のほとんどが中止となっているが、反対にZOOMなどインターネットを介した受講が可能となったことで、各地の新しい出会いのチャンスも拡がってとてもうれしい。すごい時代になったものだ。三好春樹さんから紹介を受けて、京都在住の松本健史さんが運営する「松リハオンラインサロン」に入会した。この絵本は、同サロンの介護職の方から教えてもらったものだ。「絵本のお坊さん」を自称している私も、知らない絵本だった。いつもは、私がご門徒さんや子どもたちに読ませていただくのだが、そのサロン内でこの絵本を読んでもらった。ZOOMを通して言葉・絵・読み手の声や表情・・・。様々なものが組み合わさり、とても素敵な時間だった。サロン終了後、早速取り寄せて、自分自身でも読んでみた。あの時とは違う感動が迫り、胸が震えた。まだ1ヶ月も経たないが、お通夜やご法事などですでに3回ほど読ませていただいた。昨日投稿した海外とのグループ LINEをつないで勤めたご法事でも、読ませて頂いた。私が読んでいる最中から、スマホの画面を通して涙が流れ鼻をすする音が聞こえてきた。明日は、20~30代の若者が100名近く集まる場で、「ご法事の目的」に絡めて読ませていただく予定である。

「絵本は読みっぱなし」と教わっているので、ここでは内容の解説は入れない。何か、ピン!ときた方は、ご紹介しているホームページなどを訪ねていただきたい。

■ご紹介:『とんでいったふうせんは』
ジェシー・オリベロス/文 ダナ・ウルエコッテ/絵 落合恵子/訳 絵本塾出版/発行
http://ehonjuku.hondana.jp/book/b458652.html

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
【はじめての浄土真宗】「正信念仏偈」現代語訳を聞くhttps://www.youtube.com/watch?v=XHidnswZxQM
樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/
絵本のお坊さん-福間玄猷YouTubeサイト
https://www.youtube.com/channel/UCc73yUyaufMqtftsDFuoCoA?view_as=subscriber
かけあい法話「朝のあいさつはなあに?」 https://www.youtube.com/watch?v=9liD3K_o9Rg
『みちしるべ 八正道シリーズ 正念 正しい念い』
華を飾る道にも さとりのことばがある

浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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