経路を確認せずに 心臓がちぢまった私

2021年9月18日


ある日の出来事。引き受けた講演のために、朝早く出発。これまでにも何度か寄せていただいている会場へは、途中でフェリーを利用することにしている。前日には、インターネットサイト「NAVITIME」で目的地を検索し、所要時間や出発時間の確認も済ませた。そして、当日。パソコンと連動しているため昨日の情報が共有できているスマホを持って、車に乗り込む。途中で想定外の事態になっても大丈夫なように、昨日の予定より15分も早く出発した。「もうこれで、大丈夫!」朝早い時間だから車も少なく、とても順調。到着予定時間はさらに早まり、「これならフェリー乗り場で一眠りできるかも」と思うほどであった。時には、鼻歌もこぼれるほどの余裕であった。
ところが、ある地点でカーナビの案内に驚いた。「以前の案内と違う!!」以前、同じ会場に伺った時は、高速道路のインターチェンジを下りたらすぐにフェリー乗り場があった。つまり、一般道を長い時間走った記憶がないのだ。ところが今回は、フェリー乗り場からほど遠いところで一般道に下りることを指示してきた。おかしいなあと思いながらも、途中で止まってその経路を調べ直すことも出来ずに、カーナビの指示通りインターを下りた。

すると今度は、想定外の2つめ。ちょうどその日は 金曜日の朝のラッシュの時間。「え~、こんなに混んでいるのか?」これまで同じ時間にその場所を走ったことがなかった私は、その渋滞ぶりにびっくり。ある交差点では、信号が変わる度に進める車が2台程度しかないのだ。これほどの交通集中は、初めての体験だった。カーナビの到着予想時間がどんどん遅くなってきた。「あれほど余裕を持って出発したのに!」「フェリー乗り場に到着したら、乗船までにも一眠り出来るくらいだったのに!」どれだけぼやいても、車はなかなか進まない。次第に、イライラしてきた私。「このまま車が進まなかったら、フェリーを一便遅らさなければならないかも知れない」「フェリーで渡ったあとも、会場までは30分ほどかかるので、開始時間には間に合わず、遅刻することになってしまう」「そろそろ担当の方に、電話をかけなければならないだろうか?」「せっかく声をかけてくださった講演を遅刻するようでは、次回のご縁はなくなるな」「前もって調べていたのに、慣れてしまっていたから目的地の検索だけで安心していたんだな」「本当は、どの経路を案内しているのかまで確認すべきだったのに」「大事なところで気持ちの隙があったのかな」などなど、短い時間で様々な思いが駆け巡り、息が浅くなり、胸が苦しくなるほどだった。今さら別の道をうろうろすることも出来ないので、その先の経路を再度確認すると、もう一度高速に乗るように指示していた。大渋滞をようやく抜けて高速に乗ると、途端にガラガラ。先ほどの渋滞は、うそのよう。ぶっ飛ばして走ったら、あっという間にフェリー乗り場に到着。時計は、フェリー乗船時間の10分前だった。途端に緊張がほぐれ、どっと疲れが出た。講演に備えて、フェリー乗船中に一眠り。ようやく元気が復活した。

目的地がわかっていても、その経路がどうであるか、きちんと確認する必要があると思った。そして、現実にはカーナビにも想定できない状況が発生することを、私自身が把握しておかなければならない。カーナビの癖も考慮に入れて、いざという時の対応策も想定しておかねばならないと思った。

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『みちしるべ 八正道シリーズ 正念 正しい念い』
華を飾る道にも さとりのことばがある

浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/

■絵本大好き住職が出来ること。
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として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
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8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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