10月から「在家報恩講」参りが始まっている。報恩講をわかりやすく説明すると、浄土真宗の開祖・親鸞聖人を偲ぶご法事のこと。全国の門信徒がそれぞれのお宅で、また地域・お寺で毎年お勤めすることになっている、700年以上受け継がれている伝統である。仏教・浄土真宗を生きる支え・より所として子や孫に直接手渡していただく、仏法相続の大切なチャンスでもある。その年にお葬儀やご法事がないお宅へも参らせていただくことが出来るので、落ち着いた場でお互いに顔なじみになれる素晴らしい仏縁なのだ。
その日のために、ご当家の方は天気の心配をし、仏間を掃除し、お仏壇の荘厳を整え、赤いロウソクに差し替え、お菓子やお茶を用意してくださる。痛い膝をさすりながら、床の間のお花を生けてくださる方も。その一つひとつに、おもてなしの心が感じられてとてもうれしい。日頃は一人暮らしの方も、この報恩講に合わせて子どもや孫へも声をかけてくださる。「今日は、ようこそお参り下さいました」「こちらこそ、お参りさせていただき有り難うございます」「お変わりなかったですか?」まるで年に一度会える織り姫と彦星のように、いくぶん高揚した気持ちでのやりとりがたまらない。「何年生になりましたか?」「今、どんなことにがんばっていますか?」などと、若い世代の近況もお聞かせいただく。そして、皆さんと「正信念仏偈」のお勤めをご一緒するのだ。
その昔は、お勤め・御文章拝読・ご法話に続いて、お斎と呼ばれるお食事をご当家の皆さんと一緒するという習慣があったそうだ。だから、今の60~80代の世代の方の中には、「報恩講になると、日頃食べることが出来ないごちそうが食べられて、うれしかったですね」と、幼い頃の思い出を語ってくださることがある。そのエピソードからも、報恩講が特別行事だったことが伺える。そのように、ご家族にとっても思い出の積み重ねがあるからこそ、700年という長きにわたって(途中で戦争などがあったとしても)受け継がれてきたのだ。そして、私自身もその伝統に支えられて、ご門徒さんから温かく迎えていただいているのだ。
教えを開いてくださった親鸞さまへの感謝はもちろんだが、(関西では体験しなかった)在家報恩講という伝統を受け継いでくださっている、それぞれのご門徒さんへも感謝の気持ちでいっぱいである。
■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/
絵本のお坊さん-福間玄猷YouTubeサイト
https://www.youtube.com/channel/UCc73yUyaufMqtftsDFuoCoA?view_as=subscriber
『みちしるべ 八正道シリーズ 正命 正しい生活』諸行はすぎ去るものである
2021三好春樹さん公開講演会-後半 https://www.youtube.com/watch?v=1EfSKRhaGNw
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
【はじめての浄土真宗】「正信念仏偈」現代語訳を聞くhttps://www.youtube.com/watch?v=XHidnswZxQM
樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/
■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。