お通夜でも「正信偈」や「御文章」の現代語訳をご紹介

2022年2月26日

ご門徒さんのお通夜が、市内の葬儀会館で行われます。新型コロナ感染症の影響で、従来のように経本を配り、会葬された皆さんと一緒に読経することが難しくなっています。でも、大切な時間を割いて、故人を偲ぶためにお参りされた皆さまです。焼香してお通夜が終わるのを、ただ座って待つだけではもったいないですね。

私自身、かつて一緒に山歩きをしたり、盆踊りを踊ったりした故人さまとの思い出を振り返っていたところ、ふと、妙案がひらめきました。
「そうだ!ご法事で紹介してきた正信偈の現代語訳を、お通夜でも見ていただこう!お通夜だから、白骨の御文章の現代語訳も紹介しよう」
せっかく、阿弥陀如来の前に集い、「正信念仏偈」を皆で聞いているわけですから、その意味の一端でも汲み取っていただけるご縁を整えようと思いました。ノートパソコン・プロジェクタースクリーンを車に積んで、葬儀会館に向かいました。

会館職員「いろんな試みをされますね」
私「新しい取り組みですから、できるだけご迷惑がかからないように準備します」
会館職員「大丈夫ですよ。ご当家が喜ばれるのが一番ですから」
会館の方と相談しながら、準備を整えました。単なる「葬式仏教」という批判で終わってしまうことのないよう、
「お通夜・お葬儀が故人を偲ぶだけでなく、遺された私たちにとっても大切な仏縁になりました」
と振り返っていただけるよう、私は更なる努力と工夫を重ねたいのです。

「暗闇でしか見えぬものがある 聞こえぬ言葉がある」

只今の「ロシアとウクライナに関わる戦争状態」は、戦争の醜さと平和の大切さを学んできた私にとって、強い悲しみと憤りを抱かせました。さらに「諸行無常」「老少不定」だけでなく、「我欲から離れることの出来ない、人間の基本的性質」をまざまざと見せつけています。ひるがえって、「その悲しみや苦悩を抱える私に、様々な気づきや新たな実践を促す真実なる働き」があることの心強さを実感しています。(辛いけれど)この現実から目を背けず、「今、この私に出来ること」を一つひとつ重ねていきます。まずは、今晩「一人ひとりと、さらに仏縁を深める仏事の実践」です。

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
「2022年源光寺のご紹介」(パソコン用)

『新々みちしるべ 菩薩シリーズ』慈悲-観世音菩薩
「始めを慎みて終わりを敬む」 https://www.youtube.com/watch?v=rUemY8uQ2cM
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/
絵本のお坊さん-福間玄猷YouTubeサイト
https://www.youtube.com/channel/UCc73yUyaufMqtftsDFuoCoA?view_as=subscriber

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA